旅日記2024 イタリア5
7/2(火)フィレンツェからヴェネツィアへ
車のない異世界、迷路の町。ヴェネツィアはやっぱり特別な宝石。
シエナに続いて、ヴェネツィアのサンマルコ広場もコンサートか何かの準備中…
義母から「絶対にゴンドラに乗ってきなさい!」とお金を持たされたので、えーそんなガチ観光客みたいな(ガチ観光客である)…と斜に構えつつ乗るが、これがとてもよかった。偏見持っててごめんなさい。波がある運河も狭い曲がり角も滑らかに進むゴンドリエーレの技術すごい。人通りの少ない水路を進み、水音だけの静かなヴェネツィアを楽しめた。普通は道にひらくはずのドアや門が水に向かっているのを見るともうたまらない気持ちになる(謎の感情)。料金は昼間30分90ユーロ。今はぼったくりはないそうです。わたしを含めおそらく大勢の人の中にある「ゴンドラに乗ってカンツォーネを聴く」というのは特別オプション、もしくは歌を歌う人を別に雇わなければいけないらしい。
イタリア版イイダコのトマト煮込みポレンタ添え、イカとえびのフリット、帆立とズッキーニソースのニョッキ、ボンゴレ、ツナタルタル、イカスミパスタ、とにかく海の幸を食べまくる(あまり産地は気にしていない)。
星の数ほどあるお土産屋さんに混じってフィレンツェで見たようなふわひらドレスを売るお店がたくさんある。短い丈が40ユーロ、長いのが60ユーロぐらいで、お手軽にバケーションスタイルが手に入る(品質とか縫製とかうるさいことを言わない)。買わなかったけど、久々にワンピース愛が甦りそう。イタリアはアメリカに比べるとスカート人口がとても多い。
お土産屋さんは、アーティストのショップとかでない限り品揃えもお客の入りもほぼ均一。一方飲食系は明暗がくっきりしすぎている。ホテルの隣のレストランはいつ見ても客がゼロで、ウェイターが「ピッツァ~、ボンゴレ~」と呟くように客引きをしている。すまんな。でもこちらも2日しかいないのに失敗したくないんだ…
夜お茶を飲みたくなったので、フロントでポットとカップを借りる。僕はインターンだからお茶の場所が分からなくて…とブレックファストルームに忍びこんでカモミールティをくれた。
ベッドに入ったら蚊の羽音がしたので、再度フロントに行って蚊取りマットを借りてくる。
7/3(水)ヴェネツィア2日目
最終日なのでショッピング。わたしはブラーノ島のレース、息子はムラーノ島のグラス、娘はSubduedというかわいい服が山盛りの店で迷いに迷ってTシャツを1枚だけ。夫はナイフを買いたくて同じ店を2度見に行ったが、600ユーロということで諦めた。武器が好きな気持ちは不思議。
ひとつだけ残念なのは北上するに従って美味しいカプチーノが少なくなってきたこと。ヴェネツィアはカップが大きく、値段も3ユーロ弱するのだけど、エスプレッソ部分とふわふわすぎるミルクの部分が完全に分かれていて残念。ナポリとローマで味わったもっちり弾力のある泡がうまくエスプレッソを抱き込んだものに会えない。
夫と最後の夜散歩に出たら、少し雨。サンマルコ広場が水没、というほどではないけど5㎝ぐらい水に浸かっていた。結構レアな経験をしたかもしれない。
イタリアと言えばイケオジの国だが(?)確かにお洒落でかっこいいおじさまを何人も見た。もちろん素足(に見えてみなさま短い靴下履いていた)に革靴。
旅の終わりを察した体がギシギシ言いはじめた。