詩画集 『ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール』 (海の襟袖)
書籍情報
詩画集『ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール』(海の襟袖)
詩・訳 エリザベト怜美(高田怜央)
絵 モノ・ホーミー
90mm×143mm 30P
リソグラフ印刷(レトロ印刷)
表紙2色×本文2色刷
表:英語/裏:日本語
英日対訳仕様
1500円+税
2022年5月28日 刊行
2022年6月10日 第二刷
現代詩手帖 2022年12月号『現代詩年鑑2023』「今年度の収穫」アサノタカオ氏 選
書記 エリザベト怜美(高田怜央)と図案家 モノ・ホーミーの探索ユニット"海の襟袖"の第一作。2022年3月26日から4月19日までに制作された英詩・和訳(エリザベト怜美)と、図案・イラスト(モノ・ホーミー)を収録した詩画集です。
著者紹介
書記 高田怜央と図案家 モノ・ホーミーの探索ユニット。見えるものと見えないもの、視覚と言語、自己と他者。ふたつの波に揺られながら、ひとつの海を照らすための作品を作っています。
制作経緯:貝がらに関する一考察
詩画集『ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール』は、書記 エリザベト怜美と図案家 モノ・ホーミーによる探索ユニット”海の襟袖”の第一作目です。
2022年3月26日、雨の降る午後、「貝がら千話 モノ・ホーミー図案展」を見るために初めて東京・分倍河原にあるマルジナリア書店を訪れた私は、そこで図案家のモノ・ホーミーさんご本人と作品を前にしながらじっくり話し込んでいました。
作品はどのようにして生まれるのか。そこに一体、何が表現されていくのか。普段の職業は違えど、私たちには共通の研究テーマともいえる関心がありました。特に興味深かったのは、モノ・ホーミーさんの制作手法について交わした会話です。『貝がら千話』は、一見、イラスト付きの短編集ですが、実はその絵は挿絵ではありませんでした。モノ・ホーミーさんは、まず「図案」と呼ばれる人物画を描き、そこから浮かび上がってくるお話をしっかりと捕まえ、初めから終わりまで完成したところで文字に起こしていたのです。その物語は、図案と一致していることもあるし、少しずれている場合もあるそうです。つまり、自分自身の描いたものを客観視してインスピレーションの源にしながら、別の形の作品を生み出していることになります。
モノ・ホーミーさんの説明にすっかり夢中になり、その場で連絡先を交換してから家に帰りました。そして、寝室の壁に買ってきたばかりの「貝がら千話」の版画をマステで貼り、ぼんやり見つめていると、どこからか声が聞こえてきました。二人の女の子の会話です。私はじっと耳を傾けてから、いつものノートに書き出してみました。これまで、お話を書いたことなんてほとんどなかったのに。しばらく読み返したりしているうちに、モノ・ホーミーさんが、見る人のうちに対話が巻き起こるような作品を作っていたい、と話していたことを思い出しました。どういうわけか、私は書き取ったばかりのお話を、そのまま彼女に送っていました。それが次は英語の詩になり、読んでもらうために日本語に翻訳し、モノ・ホーミーさんからは図案や抽象画のお返事が返ってきて、それがやがて詩画集になったというわけです。
私たちの日常は、どのようにして「表現」に変容するのか。「表現」は、日常からどのような影響を受けているのか。そこにおける「他者性」、つまり自分の主張や感情の外から表現へと流れ込むもの、そして表現することそれ自体を促すもの。その正体を探求することの興味を、二人は分かち合いました。私たちは私たちでありながら、私たちではない、どこか無自覚の部分がある。自分のなかの、未知のものと既知のものの結び目。どこかに眠るそのひそやかなダイナミズムを、表現し、表現されたものを再び解釈することで解明したい。絵と物語を、英語と日本語を、自己と他者を、行ったり来たりするとはどのような体験なのか。
この詩画集は、私たちの最初の研究成果です。近寄っては遠ざかってを繰り返すふたつの旅路を、そっとなぞってもらえますように。
エリザベト怜美
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『ユー・メイド・ミー・ア・ポエット、ガール』に収録された詩「A Thousand Days of Journey/千日間の旅」のモチーフになった、モノ・ホーミー著『貝がら千話』シリーズもお取り扱い先を募集中です。試し読みはこちら。
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