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通貨権力VS生産能力〜アメリカと中国の最強武器対決

米中対立はこの2年間グローバル情勢で最も注目される話題として、たくさんの方々に議論や解説されましたが、今日両国が世界の経済循環に影響力を発揮する際、最も好きな武器〜通貨権力と生産能力〜の視点から、話させていただきます。

言うまでもなく、アメリカの武器は通貨、いわゆるドルです。

この2年間の出来事を振り返ってみましょう:

1. 2020年コロナが爆発後、アメリカは無限な量的緩和(QE)を開始した。米FRBの貸借対照表(B/S)規模が倍増し、アメリカ人が毎月政府から失業救済金を受け取っている。コロナの蔓延をうまく抑えてないものの、消費で経済回復を牽引し、アメリカの株式市場も相次ぎ高値を更新している。今年1〜8月、アメリカが中国からの貿易輸入額が前年比22.7%増、過去最高となり、本当に中国とデカップリングしたいのか疑わしいですね。

2. 中国との貿易赤字をなくすため、アメリカは中国に対し、2020年と2021年それぞれアメリカから2000億ドルの商品輸入を要求しているが、わざと中国に輸出できるものを限定し、ハイテックに関わるもの殆ど輸出できない。

3. アメリカは今年8月アフガニスタンから米軍を撤去し、タリバンに政権を譲った。その後、アメリカはアフガニスタン中央銀行の90億ドルの貯金を凍結した。

以上の事例から分かること:1. ドルは世界経済の主導通貨として、いくら印刷されても購買力がある;2. アメリカがドルを使い、世界中なんでも買えるが、他国のドルなら、許可されたものしか買えられない;3. アフガニスタンが独立な経済体としても、ドルで世界の経済活動に参与する以上、アメリカのコントロールから逃げられない。

アメリカはこうやって、通貨を武器に、世界経済の価値裁量権を握っている。

一方、中国はどう対応しているか?

中国が近年、アセアン10国とEUの貿易提携を強化している。アメリカは依然として中国の最大輸出国ですが、もしアセアンとEUを国と見做せば、彼らは既に中国の第一と第二貿易相手となっていて、中国生産能力に対するニーズがすでにアメリカを上回った。中国はドルをバイパスして自分の生産能力と海外の需要をマッチングしようとしている。

実は、コロナ爆発以来、世界的に産能不足に陥る一方、欧米が大量な通貨をマーケットに投じている中、中国が作った大量の商品がないと、我々が既にとんでもないインフレに落ちてしまいます。ドルは確かに世界通貨ですが、その購買力を支えているのが中国の生産能力です。

アフガニスタンに戻ります。政権交代に対し、中国の反応は、まずコロナのワクチンを寄付し(中国製のワクチンが有効かどうかは別の話)、そして中国ーアフガニスタン間の貨物列車の再開を検討し、また冬が近づいてるから食品、薬、服を提供する。タリバン政権の正義性はここで議論するつもりがありませんが、中国の動きを見ると、全部通貨(ドル)をバイパスして、直接物品、物流を提供する形で相手との連携を果たしている。

中国は自分の生産能力を武器に、世界に影響力を発揮している。

両国は各自の最強武器を使って、世界を巻き込むほど対戦を起こしている。今後どうのような展開となるか、引き続き注目します。


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