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人の振り見て我が振り直せ

専門分野では、
定量的データに基づいて、
理路整然と論を展開し、
素晴らしいお仕事を
なさる方々がいる。
 
が、
専門外のことになると、
途端に雑になる。
 
TVや新聞で
見聞きしただけ、
と思われる
第二、第三情報だけで
定性的に決めつけて、
あーだ、こーだ、
と仰る。
 
ギャップが
大きすぎて驚く。
 
ガッカリする。
 
専門分野を極めると
専門外でも
エキスパートになったと
錯覚するのだろうか?
 
私の周りには、
Ph.D.のタイトルを
持つ人がたくさんいる。
 
同じように
錯覚している人が多い。
 
学ぶことはもうない、
と思ってる。
 
知を愛し、智慧を探求する
Doctor of Philosophy
といタイトルに
値する博士は僅かしかいない。
 
Ph.D.は
研究という旅に必要な
パスポート。
 
本当の知の探求は、
Ph.D.後に始まる。
 
誠実に
知を探求する人は、
知れば知るほど、
自分の無知を実感するはずだ。
 
「知る」ことに
とても謙虚になる。
 
断定することなど、
滅多にできないことを知っている。
 
だから、
世の中が
一つことばかりを唱えて
世間を煽るようになったら、
一番先に
「おかしくない?」と、
感知する知性がある。
 
無責任なメディアの
尻馬に乗って、
世間を煽るのは、
無知な野次馬だ。
 
祖母が良く言っていた、
「人のふり見て、我がふり直せ」
 
無明の徒にならないよう
肝に銘じよう。


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