
山口県長門に移住する(35):ナツカレクサ
今日は、夏至。
一年で一番、昼の時間が長い日。
オソト大好きの私は、
日がドンドン長くなる、
春分から夏至の間が好き。
夏至の日には、
明るい昼間がこれから短くなる、
と思うと、少し切なくなる。
七十二候では、今日から
夏至・初候・第28候、
「及東枯る」(なつかれくさかるる)。
この頃、枯れ始めるウツボ草の別名が
ナツカレクサ。

五日ごとにめくる
七十二候のカレンダーは、
驚くほど正確に、
季節の移り変わりを伝えてくれる。
頻繁に虹が出る候、
霜が降り始める候、
タケノコが出始める候、
蛍が飛ぶ始める候、などなど。
都会に暮らしている頃は、分からなかった
七十二候の微妙な季節の移り変わりが、
長門に暮らしていると、実感できる。
七十二候カレンダーと
身の回りの自然がシンクロしているから。
ウツボ草も、
この辺りにたくさん生えている。
ウツボ草は、日本のみならず、
世界各地で重宝される生薬だとか。
生薬名は「夏枯草」、
カゴソウ、と読む。
枯れて、褐色になりかけた花穂を
日に当てて乾燥させて、煎じる。
利尿作用があり、
腎炎や膀胱炎に効くらしい。
雨が降る前に、
ナツカレクサの
花穂を摘みに行こう。