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山口県長門に移住する(106): 理由無くスキなもの→人間開花

ケン・ロビンソンの著書
『The Element』
にあるジリアン・リンの
エピソードが大好き。

ジリアン・リンは、
「キャッツ」や「オペラ座の怪人」など
有名ミュージカルの
振り付けを手がけた人だ。

数々のヒット作品を
世に送り出し、
有り余るほどの
名誉とお金を手に入れた
成功者。

そのジリアン・リンが、
幼い頃は落ち着きがなく、
今ならADHD
「注意欠如・多動性障害」
と、診断されるような
問題児だった。

心配した母親が、
専門医にジリアンを
連れて行った。

医師は、母親の話を
丁寧に聴いた後、
ジリアンをひとり残し、
母親と診察室を出た。

診察室のラジオからは、
音楽が流れていた。

その診察室の壁は、
マジックミラーでできていて、
外から中の様子を見ることができた。

ひとりになったジリアンは、
音楽に合わせて踊り始めた。

医師は母親に言った。
「お嬢さんは、病気ではありません。
彼女はダンサーなんです。
踊らせてあげなさい。」

バレースクールに通い始めた
ジリアンは、
水を得た魚のように、
活き活きとした子供になった。

学校の成績も上がり、
イギリス・ロイヤルバレーの
人気バレリーナになった。

「踊り」が、
ジリアンの
The Elementだったのだ。

The Elementを「才能」と
定義づけてもいいが、
私は「好きなこと」だと思う。

好きなことだから、
楽しい。

楽しいから、
飽きずに続けられる。

飽きずに工夫を重ねて
練習し続ければ、
誰でもものになる。

才能なんて、
いくらでも後付けできる。

「才能」と呼ぶから、
多くの人が勘違いして、
ごく一部の人だけが授かるもの
と思ってしまう。

才能は、自らが育てるモノ。
スキだから、
元気に伸び伸び育つ。

「なぜだか、
理由ははっきりしないけど、
好きなんだよね〜」という、
根拠の無いスキが、
最強だ。

好きなことに
集中している時、
時間も周りのことも忘れて、
一所懸命になっている時、
ヒトは幸せだ。

Mihaly Csikszentmihalyi
(ミハイ・チクセントミハイ)は、
それを「Flow」、「フロー」と呼んだ。

「フロー」は、
「人が最も集中し、創造的で、
充実感を感じる時の精神状態」。

「フロー」状態になる
好きなことが才能で、
それを突き詰めれば
人間開花する。

The Elementが
今すぐ見つからなくても、
焦ることは無い。

コロコロ変わっても
大丈夫。

真摯に探していれば、
行動を起こしていれば、
きっと見つかる。
きっと貴方らしく開花する。

人まねや、
世間に忖度することは、
すっぱり止めて、
素のままの自分と向き合おう。

素のままの自分を大事にしよう。

サンボマスターの「希望の道」の
一節:
「本当の自分を裏切るなよ」

生きて、活きるコツは
これに尽きる。

(タイトルのイラストはChatGPTが描いてくれました)

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