アーユルヴェーダー式 食欲と空腹コントロール法
過剰な食欲や空腹は健康的な体重を維持するのに邪魔になります。
空腹を健康的にコントロールするアーユルヴェーダーの智慧をいくつかご紹介します。
食べ物について必要以上に考えない
最初の秘訣は食べ物について考えないことです。
○○を食べたいと感じると、正常な空腹状態ではないのに食べたいと言う不自然な欲求が起きます。
本能的には生存するための欲求が食欲ですから、食べ物について考え、食べ物を見て、食べ物を食べることという順番なのですが、何かの食べ物を見たり、それが記憶にあると本来の食欲とは違った偽の食欲であることを認識することを置き去りにします。
本当に空腹な状態というのは前の食事で食べたものが消化され、みぞおちは軽くへこみ、お腹が少しぐーっとなる状態です。
まず、その食欲は健全かどうかを自己に問いかけます。
視覚に食べ物を入れない 簡単に食べられない環境作り
食べる必要があるたびに調理することがベストです。
食事すべき時間ではない時にも、常に食べ物が視界にある。
例えばテーブルの上にスナック菓子やクッキーなどがたえずある。
食べ物が視覚に入ったために、偽の食欲が作り出される悪い環境です。
すぐに電子レンジで温めてたべられる食べ物が冷蔵庫や冷凍室には常にある。
これも小腹がすいた時にすぐに食べることが可能な状態です。
小腹がすくのは本物の空腹ではないことを自覚しましょう。
料理は作りたてで温かいものにします。
アーユルヴェーダではこれはサットヴァな食べ物の条件のひとつです。
自分で作った香り豊かな料理を楽しみます。
調理している間、香りは消化の火(アグニ)をさらに燃やし、消化がしっかり機能するため、食べ物から最大の栄養を身体に送り届けることができます。
良い睡眠
カファドーシャは満腹感と飢餓をコントロールするため、ぐっすり眠ると心が落ち着き、カファドーシャのバランスがよくなります。
睡眠不足や不規則な睡眠は、睡眠の質を低下させ自律神経の調子を狂わせるため深夜や早朝などの望ましくない時間に空腹になります。
それが消化器系を混乱させて消化器系は望ましくない時に消化液を生産したりする悪循環となります。
1日2回だけ食べる
1日2回または完全な空腹が現れるのを待ちます。
食事をする前はアグニを強くするために完全に空腹でなければなりません。
空腹時にのみ2回(または3回以下)食べる習慣を定着させるとダラダラ食べることを避けるのに役立ちます。
プラナヤマ
プラナヤマは呼吸をコントロールします。
ヴァータドーシャのサブドーシャであるサマナヴァータが消化器系の火を動かすのでプラナヤマの呼吸がサマナヴァータをしっかり働かせ、空腹をコントロールするのに役立ちます。
プラナヤマを続けることで空腹をコントロールしやすくなります。
舌をコントロールすることは、空腹をコントロールするための重要な計画です。プラナヤマは、舌を含むすべての感覚器官の制御を改善するのに役立つため、食欲を正常に保つのに必要な舌の感覚を健全にします。
ラサ(味)とハーブや食べ物
苦くて甘くて渋い味のハーブや食べ物は、ピッタを減らすため過剰な空腹感を減らします。
ニームはピッタを下げるのに役立つハーブです。
ガンジ―はかつて大量のニームを使って断食をしていたそうです。
スパイス、塩辛い食べ物、酸っぱい食べ物の摂りすぎはピッタを刺激し、空腹感を高める可能性があるため、とりすぎないようにしてください。
食事に油脂を含める
意外と思われるかもしれませんが、食事に油や少量の脂肪を加えると効果的に満腹感をもたらします。
食事にココナッツオイル小さじ一杯を加えると過剰なピッタを下げるのに役立ちます。
食事にタンパク質
肉 魚 豆類などのたんぱく質は空腹感を抑えるのに効果的です。
食物繊維が豊富な食事
食物繊維は消化液と混ざると、膨張し消化に時間がかかるため腸はだまされて胃の中に大量の食物があると勘違いします。
基礎疾患と空腹
甲状腺ホルモンが増加している場合、低血糖、月経前症候群などの状態は空腹感を引き起こします。
根本的な治療が必要ですので医師と治療を相談してください。
アーユルヴェーダーの薬
下記のアーユルヴェーダの薬は食欲をコントロールしたり、アグニのバランスをとる働きがあります。
サプリメントとしても購入できますが、アーユルヴェーダでの専門家や医師にどれが適しているか相談してから使用することをおすすめします。
kamadgha ras
shankha bhasma
pravala bhasma
lodhrasava 渋味のある液体
chandanosiradi kashayam
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