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エレカツ学級通信

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国語教師が配信する学級通信コラム。特に読み応えのあるものを、一冊のエッセイ集としてまとめています。トップ画像は大好きな太宰治の「桜桃」をイメージしています。
現代の教育に違和感を感じている人、学問を愛する人、良い先生に出会った人、そんな皆さんのそばに配信し…
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#担任

成人式(二十歳の集い)がダルい

そういえば、2年経つのか(前書き) 僕の勤務校は私立の中高一貫校なので、中学や高校単体の学校に比べれば、卒業生の担任をするのは稀である。 だから、10年くらい前に初めて卒業生を出したときは感慨深かった。 翻って、今もそうかと言えば、そんなことはない。 僕の勤務校は、最近トレンドになっている「チーム担任制」とか「全員担任制」と呼ばれる制度を取っている。これは生徒・保護者へ/から の依存や癒着の度合いがかなり低くなるので、僕は大変気に入っている。 (話は逸れますが)この制

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青春のはしかに塗る薬はない

前書き 僕は中高一貫校の教師ですが、もともとは高校で教えたくて、低学年の子どもは苦手でした。 はじめて中1を担任したのは教師になって5年目。彼らと過ごして、子供の尊さを知りました。 この体験が無かったら、結婚も子育ても出来なかったかもしれません。教師としても親としても、この1年間が原体験です。 大事な文章なので、初めて有料にしました。あなたにとって、読書であることを願います。 ※この学校はもう転職し、違うところで現在は教えています。 僕の大好きな太宰治は、文学の世界では

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