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エレカツ学級通信

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国語教師が配信する学級通信コラム。特に読み応えのあるものを、一冊のエッセイ集としてまとめています。トップ画像は大好きな太宰治の「桜桃」をイメージしています。
現代の教育に違和感を感じている人、学問を愛する人、良い先生に出会った人、そんな皆さんのそばに配信し…
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#国語教育

世界の終わりに 何が待ってると 思い出したように 君は静かに笑う

エヴァを授業でやってみた(前書き) 昨年度、国語の授業の教材として「新世紀エヴァンゲリオン」を扱う、というなかなかチャレンジングな試みをしてみました。 映像を見せて、その分析を行う。ただし、感想ではなくサブカルチャー批評の文章に基づいた分析を行う、というものです。 サブカルチャー批評は抽象的な概念が多く、なかなか難しいのですが、生徒たちはよく頑張ってくれました。こんなことが出来るのだから、やっぱり、どう考えても世の中の”国語教育”は生徒を安く見積もり過ぎです。 それ

¥800

だが、情熱はある。

前書き 人付き合いが極端に苦手です。 数年前、もう吹っ切れて、人間関係をリセットしました。 それでもやはり、「再開する機会」というのはあるもので、その時の気持ちを書いてみました。 いつの間にか、少しは「付き合い」のできるオジサンになったようです。だが、情熱はある。 高校バスケ部が、第一シードを破るジャイアント・キリングを起こし、見事地区を2位で通過、県大会に出場した。 僕は中学の顧問だが、教え子の活躍はやっぱり見たいので、久々に県大会に行ってきた。5年ぶりである。

¥500〜
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立ち上がれ!

前書き 哲学者、國分功一郎の「暇と退屈の倫理学」は何度も読み返しても飽きない、素晴らしい文章だ。 彼の魅力は何といっても、「アクセルとブレーキの絶妙さ」である。普通の人が小難しく考えるところをスパッと片づけ、凡人が気にならないところで立ち止まる。 この切り口の鋭さが、ただでさえ優れた彼の頭脳を、さらに際立たせて「名著」の域に運ぶのだ。 「退屈」というテーマから、「幸福」をちょっと違う切り口から考えてみました。学校の授業がクソ退屈な理由も、少し見えてきます。 考察(本

¥500〜
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