いろんなテクスチャーをアーカイブしてみました。
こんにちは、エレガントウッドの石井です。
今回は、過去に依頼されたデザインのプロトタイプを中心にアートパネルのテクスチャーをアーカイブしてみました。
こういう風にまとめてみることはこれまでなく、やってみると、なるほど納得感があります。また出来上がりに苦戦したことや納品させてもらった喜びも思い出しました。
数が多いので、見出しを活用ください!
テクスチャー Wikipedia
テクスチャー(texture)とは、材料の表面の視覚的な色や明るさの均質さ、触覚的な比力の強弱を感じる凹凸といった部分的変化を、全体的にとらえた特徴、材質感覚、効果を指す。
建築等の設計の立場からは、内外の空間の表面をどのような素材で仕上げるかにかかわり、形態や色彩と同様に重要な造形要素である。また、テクスチャーは均質な空間に変化を与え、人がその空間を把握する際のてがかりになるという機能をもつ。
金属仕上げ ミダスメタル
建築、内装界で言わずと知れたドイツの塗料です。フェイクではなく、リアルです。なので錆びたり、緑青吹いたりします。写真は銅です。
ダッチスサテン たたき
キラキラとした雰囲気がある塗装仕上げになります。特徴は水性塗装になり有機系ではありません。写真はFRISSON(色)のたたきのテクスチャーになり、ウエスを使ってボコボコした仕上げにしています。
ダッチスサテン 刷毛目
同じくダッチスサテンになります。仕上げは刷毛を使ってランダムにいれているので、表面に刷毛目がしっかり入っています。
和紙のようなエージング仕上げ
ぱっと見た目は和紙です。色が異なる塗料をちらして雰囲気出しました。
漆調のウレタン仕上げ
研ぎ出しと呼ばれる技法になり、表面のエッジ部分を白くすることができます。最大の特徴としては、デザイン性の凹凸感を活かし、二色の色合いを表現できることです。
桜の色を浮き出させる ツートン仕上げ
同じく研ぎ出しと呼ばれる技法です。彫刻刀で彫ったような彫込みにピンク色の仕上げをほどこしました。
同じくツートンカラーの仕上げ
あるメーカーさんとのタイアップ。彫り込んだ箇所を濃い色で仕上げています。
海を感じるグラデーション
自然の配色を表現するアースカラー。沖縄のきれいな海を連想してデザインしました。実績は多く、当然カラーの調整も可能です。
サビをイメージしたエージング仕上げ
特注のスクリーンにサビをイメージした仕上げです。エージングでの可能性は大きいです。
和紙のテクスチャー 大胆なアートのエージング塗装
和紙のようなボコボコした仕上げに、斜めに大胆に濃い色を入れたプロトタイプ。一枚のアートでも演出ができます。
究極のツートンカラー ラップ塗装
まだら模様のツートンの配色が、ツヤの光沢感が美しいラップ塗装。色のしても可能で、デザインの可能性は大きいです。
黒とゴールドのエージング仕上げ
凹凸のエッジのくぼみを利用して、エージング仕上げしてみたプロトタイプ。個人的にはお気に入りですが、使いが難しく壁面だと大きくアートパネルの小サイズがやはりバランスいいのかもと。
骨材を入れた仕上げ
塗装にジャリジャリした骨材をいれた仕上げです。入れ方は使用する大きさ、雰囲気により調整可能です。
クラック仕上げ
クラックしたところから、ゴールドが見えている仕上げ塗装。刷毛目をランダムに入れ、特殊塗装をおこなっているためにクラックが発生します。それをデザインした仕上げです。
小口だけを仕上げて、色を反射させる
テクスチャーではありませんが、小口だけを仕上げたプロトタイプ。白い板の上だと効果がわかりやすく、これまでなかった発想です。
石目風のストーンペイント
柔らかい印象を与えてくれるストーンペイント。主張しすぎず、どんなシチュエーションにも当てはまります。
エッジが丸いウレタン仕上げ
通常エッジが丸くなりますが、エッジをあえて丸くしたプロトタイプです。数件の採用もあり、柔らかい印象があります。
光沢あるウレタン仕上げ
メタリックやラメを入れる、艶を出すことでは実現できない仕上げです。角度によって反射が変わるので、かなり好評の仕上げです。
凹凸にツキ板練付
0.2ミリのツキ板を貼った事例です。数多く納品させていただいております。
無垢材
ツキ板と違って木目が荒々しく什器の腰板などに使ってもらっています。
木目?ゴールド?を感じる仕上げ
見る角度によって、木目が見えたり、ゴールド一色だったりするちょっと他に見ない仕上げ塗装です。テーブルの天板などに最適だと感じています。プロトタイプは数年前ですが、まだ紹介できてないので新作です!
木目に色を指す
アクセントを入れるために表面の一部にゴールドを指したプロトタイプ。濃いツキ板との相性は抜群です。
染色したツキ板
薄いブルーに染色したアートのプロトタイプ。普通に塗布するとベタッとしてしまい、重くなるため染色という手法を使いました。
西陣織を張り込む
凹凸に貼れば何でもいいわけではありません。なので、西陣織の柄に合わせて特注で彫り込みをしました。このプラスのテイストが必要です。
天然のシルク(絹クロス)
塗装やほかのクロスなどでは実現できないテクスチャーです。凹凸との相性もよく、アートパネル、壁面での採用も数多くあります。
不織布を貼る
どこにでもあるような素材を貼ったプロトタイプ。密度が異なる不織布があり、少々荒目を使うとより表現できることがわかりました。そのまま黒くしただけですが、非常に面白いテクスチャーになります。
ホテルのヘッドボード用に開発したファブリック仕様
厚手のファブリックを張り込んだプロトタイプ。凹凸感がなくなることもあり、出来上がりはまだ納得していません。さらなる追求が必要です。
可能性に挑戦するメーカーでありたい
弊社はデザイナーのリクエストをお聞きして過去にアートパネルや壁面をご提案してきました。中でも、アートパネルは壁面に比べてるとサイズが小さく、コストがかかっても、遊べることが可能です。
可能性は相当あり、上記でお伝えしたように、豊富な仕上げが可能です。
まだ試していないテクスチャーは数多く、これからも試作は引き続きおこなっております。
コンセプトに応じたテクスチャーを選定することは、今やプロジェクトを進行させていくために欠かせないものとなっており、また我々メーカーも既製品の押し付けではなく、クリエイターの想いを叶えるために可能性を広げていくしかないと考えています。
たくさんのリクエストから生まれたテクスチャーは、エレガントウッドが持つ、まずやってみるの精神から生まれたものです。
少しでも可能性を感じてくれるデザイナーの方、我々にはまだやっていないことがあります。実現するためにもお気軽にお声掛けください。
石井 馨一
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