皆が見ている麗らかな空が
僕には全く見えません
僕の淀んだ瞳には
どうにも光は届きません

そちら側で生きていたいと思うほど
僕の所在はわからなくなります
この苦しみも悪くないと思うほど
僕の心に穴が開くのです

険しい冬にようやく慣れたころ
雨と晴れを繰り返します
丸裸の森が好きになったのに
蕾は膨らみ出します

苦悩を歌にしなけりゃ伝えられない
そんなに虚しいことはない
その狂気に沈みゆく僕の夢
令和五年

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