沼
皆が見ている麗らかな空が
僕には全く見えません
僕の淀んだ瞳には
どうにも光は届きません
そちら側で生きていたいと思うほど
僕の所在はわからなくなります
この苦しみも悪くないと思うほど
僕の心に穴が開くのです
険しい冬にようやく慣れたころ
雨と晴れを繰り返します
丸裸の森が好きになったのに
蕾は膨らみ出します
苦悩を歌にしなけりゃ伝えられない
そんなに虚しいことはない
その狂気に沈みゆく僕の夢
令和五年
皆が見ている麗らかな空が
僕には全く見えません
僕の淀んだ瞳には
どうにも光は届きません
そちら側で生きていたいと思うほど
僕の所在はわからなくなります
この苦しみも悪くないと思うほど
僕の心に穴が開くのです
険しい冬にようやく慣れたころ
雨と晴れを繰り返します
丸裸の森が好きになったのに
蕾は膨らみ出します
苦悩を歌にしなけりゃ伝えられない
そんなに虚しいことはない
その狂気に沈みゆく僕の夢
令和五年