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詩集

16
芸術と愚痴が混在する散文詩
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2024年1月の記事一覧

開花

風が枝から葉を払い春を迎える支度をする
今日は綺麗な冬の空
あらゆる兆しを感じながら
僕は僕だけが変わらないことに焦る

風が木の葉を巻き上げて冬を連れていく
今日は綺麗な冬の空
あらゆる兆しを感じながら
僕は僕が萌芽するまで寄り添う

望郷の詩

とても懐かしい感じがする
あの頃の希望に満ちた
あの春の日の
あの夕暮れの
あの自分
今日、心が死んだ。