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詩集

16
芸術と愚痴が混在する散文詩
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2023年6月の記事一覧

ヒトナツ

渦巻く

風に揺れる草花の影
時代の記憶を舞いあげて
幼少期の声に涙する

遠くの森の闇の中から
太古の巨大な生き物が
こちらを睨んで潜んでる

思想の眠る昼下がり
田の畦を歩いて
風の精霊の嘶きを聴いた

陽射しが誘う眩暈の中で
私は悲痛に叫んだ
なぜだ!なぜだ!

収束

黝い夜が稲の間に染み渡る
田の畦に立ち
凛とした夜の風が田の面を揺らした
僕は風の声を聴いたのだ

星々に隠された世界の秘

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