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トレラン下りの苦手克服方法      

なぜ下りが苦手なのか?

 最近、下りがうまく走れず苦手だ…、というトレイランニングの仲間から「どうしたらスムーズに下れるようになるの?」という質問を受けるようになってきた。では、なぜ下りが苦手だと感じているのだろうか?それは
・スピードが出過ぎて止まれなかった
・つまずいてしまった
・滑って転倒した
・着地の時に足を挫いた
 など自分の意図とは違う事や自分でコントロールできない事が起きた、という過去の経験やイメージからそう感じているからなのではないだろうか。
だとすると、その苦手を克服するためには、意図的に自分自身をコントロールできる範囲を広げられればいいのではないだろうか。そのためには、もちろん、練習するしかないと考えている。

なぜ意図とは違う事が起きてしまうのか?

 どんな練習をすればいいのだろうかを考えるにあたり、もう少し深く原因を探ってみる。なぜ意図とは違う事が起きてしまうのか?これには大きく2つあると考えている。

① 足の動かし方に関する問題
 1つ目の問題は、「足を意図通りに動かせなかった」ことだ。具体的には、足のつき方や踏み込み場所が予想と異なることが原因だと考える。たとえば、根っこを避けようとしたつもりがつまずいてしまったり、段差に足が掛かって足首をひねったりがこれにあたる。足を正確に動かすための感覚不足や反応の遅さから起こることが多い。

② 足をついた後の反応に関する問題
 2つ目の問題は、「足をついた後の反応が意図通りにいかない」という問ことだ。これは、足を着地した瞬間に、地面の状況に対する予測が外れることが原因だ。例えば、滑らないと思って湿った石の上に足を置いたら滑ってしまったり、土だと思って踏んだ場所が実はぬかるんでいて滑ったりすることがある。これは、地面の状況に対する感覚や予測が不十分なために起こることが多い。

 この2つはかなり性質が違う。
1つ目は足の【動き】
2つ目は足を【つけた後の反応】
に関する問題であり、2つの違いを明確に意識する必要がある。この2つを起こさないようにすれば、コントロールをできる範囲が広がり、苦手を克服できるようになるのではないかと考えている。

どんな練習で克服するか?

 果たして下りが苦手なのはどちらのせいなのだろうか?それとも両方のせいなのだろうか?それを自問自答したうえで、この2つを改善するにはやはり練習しかないと思う。それぞれの問題に対して異なるアプローチが必要であり、自分は練習方法を以下のように切り分けて実践している。

1. 意図通りに足を動かす練習
 日々の歩きやランニングで、進みながら足を置くポイントを意識して決め、そこを踏むようにする。
 例・10m先のマンホールを左足で踏む
  ・5m先の落ち葉を右足の踵で踏む
  ・3m先のどんぐりを左足の母指球で踏む
 これらを意識して行う事で、足の動きの精度を高める事ができる。

2. 足を着いた後の反応を意図通りにする練習
 ハイキング、登山、ウォーキングなどゆっくり進む機会で、様々な状況の地面に足をつく。あえて、トレランの時には通るのを避けそうな地面(濡れた石、木の根、泥等)を経験しにいく。その際に、足を着いた時にどんな反応になるかを必ず想定しておく。
 想定と実際の反応が合い、上手く進むことができたならば、同じ条件で少しずつ速度を上げてみる。想定通りの地面に対しては、自信を持って進める事ができるようになる。
 また、想定外だったとしても、滑りそうだと思っていた地面で滑らなかったり、滑ったとしても制御範囲内だった経験を積む事ができ、徐々にコントロールできる範囲を広げるきっかけになる。
(路面条件とシューズの組み合わせで反応が変わることも意識)

 この2つを続ける事で、滑らないとわかった地面に意図通り足をつくことができるようになる。その結果、思い通り進む事ができるようになり、苦手意識は改善されていくと自分は考えていて、実際自分は克服できた。どちらも日々の生活でも実践できるので、意図してやってみてはいかがですか?
 どんな変化が起きたか、他の克服方法などを教えていただけたら嬉しいです!



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