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【ブッダ心理学】悩み多き人へ〜自分の悩みは「無明」が作っている♯24

こんにちは。ブッダ心理学コーチの仲 恵里です。
今日は「悩み多き人へ知っておいて欲しいこと」というテーマでお届けしますね。

この記事で「なぜ自分が悩んでしまうのか?」という理由がはっきりします。そして、「どうすれば心が軽くなるのか?」その解決法がきっと見つかるでしょう。

ぜひ最後まで読んでくださいね!

📣もっと深く学びたい方は音声でどうぞ。

そもそも「無我」ってなに?

少し前回のおさらいから。「無我」とは「自分なんて存在しない」という考え方です。ブッダは『ダンマパダ』という経典の中で、こう言っています。

「すべての存在に、自我なるものはないと知恵をもって見るとき、人は苦しみを厭い離れる」

つまり、「私が」「私のために」という気持ちを手放せば、心は楽になるということ。

でも、私たちはどうしても「私が」「私のために」と思ってしまいますよね。
どうしてそう思ってしまうのでしょう?

無我になれない理由は「無明」にあった

ブッダは、「私たちが無我になれない理由は、私たちが無明(むみょう)だから」と説きました。

もっと簡単に言うと…

「自分」というものが存在していると信じていること自体が勘違い。

あなたは、これを聞いて「えっ?」と思うかもしれませんね。
私も最初は「いや、私はここにいるし!」と思いました(笑)。

でもね、少しずつわかってきたんです。
実は、私たちは「自分が作った主観の世界」に生きているんですよね。

自分の「主観の世界」が苦しみを作る

例えば、こんな経験ありませんか?

「通帳の残高が10万円しかない…!」

この「しかない」という認識が苦しみを生み出しているのです。
事実は「通帳に10万円がある」というだけ。
でも、「しかない」というのは、あなたの主観なんです。

10万円を「少ない」と感じるのはあくまで自分のフィルターを通した見方です。自分の主観でしかない、ということに気がついていないこと……これが「無明」なんです。

事実を主観でねじ曲げてしまうから、悩みや不安が生まれる

嫌な人が目の前にいるとき、私たちは「この人が悪い」と思いますよね。
でも、その「嫌い」という感情は、自分が作り出したもの。

はっきり言って腹が立つのも「自分の主観」のせい。もし「私のことなんてどうでもいい」と思えたら…「あれ、なんでこんなに怒ってたんだろう?」と笑えてくることもあるんですよ。

すべての悩みの根っこには、自分の「主観」がある。
だからブッダは「無我になれば苦しみは消える」と教えたんですね。

やってみよう!無明を克服する3つの方法

「でも、無明から抜け出すのって難しくない?」と思いますよね。
そこで、ブッダが教えた無明を克服する3つの方法をお伝えします。

① 瞑想をする

瞑想は「今、ここ」に集中するための訓練です。
私たちは普段、自分の考えや悩みにとらわれがちですが、瞑想を通して「事実は事実として受け止める」力がつきます。

例えば、息を吸う、空の雲をただ眺める。そんなシンプルなことでも、「今、この瞬間の事実」だけに意識を戻すだけで効果がありますよ。

② 自分の主観だと瞬時に気づく

「今、私は自分の主観を通してこの状況を見ているんだ。」
これを思い出すだけで、悩みがスッと軽くなります。

例えば、誰かにイライラしたら…

「これは私の意識が作ったものだ。」

そう意識してみてくださいね。

③ 自分を縛る「自我」を手放す

「こうあるべき」「私はこうしたい」という気持ちが強いと、苦しくなりますよね。ブッダはこれを「自浄自縛(じじょうじばく)」と呼びました。

つまり、自我という縄で自分を縛ってしまう状態です。
少しずつ「まあ、いいか」と手放してみましょう。

無明を克服した人に起きた変化

「無我」を意識して生きるようになった人たちは、どんな変化を感じたのでしょうか?ここでは、実際にあったエピソードを3つご紹介します。

①「苦手な人が気にならなくなった」

Aさん(40代・会社員)は、職場の上司がとにかく苦手でした。その上司は細かくて、何かにつけて注意をしてくるタイプ。「またあの人が面倒なこと言うんだろうな…」と、顔を見るだけでストレスを感じていたそうです。

ある日、Aさんはふと気づきました。
「このイライラって、私がつくり出しているだけじゃない?」と。

「私の主観が上司を“嫌な人”にしてるだけだ」

と考えるようにしました。

すると、不思議と気持ちが軽くなり「あ、今日はあの上司の小言があんまり気にならなかったな」と感じる日が増えたのです。

今では上司を「自分を成長させてくれる存在」と前向きにとらえられるようにまでなりました。

②「完璧じゃなくても大丈夫だと思えた」

Bさん(30代・主婦)は、何事も完璧にこなさなければいけないと思っていました。

家事も育児も「ちゃんとしなきゃダメ」という気持ちが強く、少しでも手を抜くと自己嫌悪に陥る毎日。

ですが、無明の克服法を知ってから次のように考えるようになりました。

「そもそも“完璧であるべき”って、私が勝手に作った思い込みなんじゃない?」

そう気づいた瞬間、心がふっと軽くなりました。「今日は疲れてるから少し手を抜こう」と思えても、罪悪感を感じることが減ったのです。

Bさんは、

「自分が自分を縛り付けていたんだと気づけた。完璧じゃなくても、私は十分やれてる」

と、今では笑顔で話します。

③「将来の不安がスッとなくなった」

Cさん(50代・自営業)は、将来のことを考えると不安でいっぱいでした。

「もし仕事がうまくいかなかったらどうしよう…」
「老後はどうなるんだろう…」

と、考えれば考えるほど不安が膨らんでいきました。

でも、ある日こう思ったそうです。

「不安って、私が悪い未来を勝手に想像しているだけじゃないか?」

まだ起きてもいないことを「悪い方向に違いない」と思い込んでいる自分に気づいたのです。それからCさんは、不安を感じたときにこうつぶやくようになりました。

「今、この瞬間は大丈夫。」

すると、将来への不安が少しずつ小さくなり、今やるべきことに集中できるようになりました。Cさんは今も「不安は私が作り出してるだけ」と意識しながら、前向きに生活しています。

気づくだけで、心は軽くなる

Aさん、Bさん、Cさんの3人に共通しているのは、

「すべては自分の主観が作り出していた」と気づいたことです。

ブッダは言います。

「私の考えはどうでもいい」と思えたとき、苦しみはスッと消えていく。

あなたも、今の悩みやモヤモヤを振り返ってみてください。もしかしたら、それは「自分のフィルター」を通して見ているだけかもしれません。

心が苦しいときほど、

「これは主観でしかない」

と一歩引いてみることが、心を軽くするきっかけになりますよ。

まとめ〜私たちは真実を見れない

無我になれない理由は「無明」という勘違いから生まれています。
自分が見ている世界は事実ではなく、自分の主観が作り出したもの。

これに気づくだけで、心の重さがスッと消えていきますよ。

ブッダが説いた「無我の法則」。もし悩んだりモヤモヤしたときは「今の私の主観が苦しみを生み出しているだけだ」と、そっと思い出してみてくださいね。

きっと、心が軽くなるはずです。

最後まで読んでくれてありがとうございました!日日是好日 ^_^

🕊️ブッダ心理学コーチ 仲 恵里

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なかえり@ブッダ心理学コーチ
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