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違いがわかる男・違いがわかる女
昔、こんな感じのコマーシャルが有りましたね。 覚えている方、知っている方はいますか? 1970年から80年代にかけてネスカフェが出した「ネスカフェゴールドブレンド』のコマーシャル。 「ダバダ・ダバダ~」のテーマソングで一世を風靡しました。 そして最後に「う~~ん。美味い」というセリフが入ります。 超、カッコ良くて、憧れましたね~~。
将来は絶対に違いがわかる男になりたいと・・・。
今回はこの「違いがわかるヒト」がテーマです(写真は最近のモノです)
違いがわかるヒト=気付きのヒト
先日、市内の大手菓子製造業の人材育成担当の方と「企業の困りごと」の話をしていました。 当然のごとく、優秀な人材の話になりました。 その担当の方が「杉山さん、気付きを教育できないでしょうか?」と聞いてきました。
そういえば私も東名富士クリニックの院長時代にスタッフから「気付きのできる人間になりたい。院長、気づきを教えてください」と言われたことが有ります。 看護大学で教鞭をとる友人も「看護学生に気付きを教えるのが大変。 何に気付くのか・どのように気付くのかまで教えないとならない」といっていましたね。 実はかなり難しい。 なぜなら、教えられるものではないからです。
が、私は解決方法にたどり付きましたョ。
信じられます? 信じられない人はこの先を読むのは時間の無駄ですから読まなくて結構ですよ。
実は「気付き」って、最初に「違いがわからない」とスタートしないのですよ。
「そんなの分かっているよ」
そうですよね。
では、貴方は「違いがわかる」カッコいい男性・女性ですか?
「違いがわかる」と錯覚しているのかもしれませんよ。
冒頭にも言いましたが、「違いがわかるヒト」はカッコいいんですよ。
「う~~ん、美味い」と最後に自分の感情を責任をもって表現化(行動化)できるのですから。
気付き教育とは
幼少時期の「気付き教育」ではよく「観察力を育てる」と称して見る目を養ったりします。 例えば「丸・△・四角」のカラーブロック。「ウォーリーを探せ」 「アサガオ観察日記」などもそうですね。(皆さん、意識したことあります??)
これって、皆さん何をしようとしているのか? 分かりますよね? 形の違い、色の違い、またその組み合わせの違いや新たな組み合わせ、経時的な違いの情報を体験しているのですね。 なぜ体験か? 実は、体験しないと「ネスカフェゴールドブレンド」の違いがわかる男の最後のセリフ「う~~ん。美味い」が出てこないのですよ。 その話は一歩踏み込むことになるので、次回にしますね。
そう考えると、国語とか音楽も実は「違いがわかる」様にする教育の一環なのかもしれません。 ひらがなを漢字にする。 感想文を書く。 音楽の旋律の中で何を感じるのか? 全て「違い」「同一」「相似」の発見なのかもしれないなと思えてきます。
それはさて置き。 さっきの幼児教育。 だからといって「気付きの習得」として、大の大人に「アサガオ観察日記」や「ブロック遊び」はさせられないですよね。 子供たちは夢中でやるけど・・・
「馬鹿にするな~~~!」の一言で終わりそう・・・・
では、どうやるか?
違いって何???
まずその前に「違い」って何でしょう?
私達は私たちが知りえる、体感したもの、つまり「情報」から「色が違う・音が違う・味が違う」という物理化学でも証明できそうな表現と「雰囲気が違う、癒され方が違う、美味さが違う」という情緒にかかわる表現を使います。 後者は「情報処理後の総合反応」になり脳内の情報処理の説明がいるので、今回は前者の方だけにしますね。
五感を刺激して無意識が「気付き」を磨く
私達には五感があります。 その五感を通して1秒間に1120万ビット(体内で起きている内部情報は除く)の情報が入ります(図参照)。 でも、本人の意識に上がってくるのはたったの、70ビット、0.00069%のみ。 それだけの情報で「違い」に気付くのは大変です。しかしながら、無意識は全情報を受けています。 つまり無意識は超・超違いが分かっているのです。その無意識の力を使えたら?? すごいですよね。 或いは、もしもこれを1%に上げたら、スーパーマン。 気付きの天才ですよね。 だって、1万回の変化に対し69人しか気づかない変化に対し、貴方は毎回、すべてに気が付くのですよ。 超カッコいい「気付きがわかるヒト」になれるのですよ。
五感の中で「情報の意識率」が高いのは視覚と聴覚。 これを使うのが最も効果的、そう考えるのは間違えていないと思います。
そこで私が提案するのは「視覚=カラーバス」「聴覚=音楽鑑賞」です。
カラーバスは簡単です。 音楽鑑賞は実はただ聞くだけではないので、次回詳しく。
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カラーバス
❶何色でもいいので好きな色を決めてください。
とりあえず・・・「青」にしましょうか
❷では、貴方の周りにある「青」を探してください。
それだけです。
❸これを一日中やってください。
街を歩くとき、レストランでのランチタイム、電車の中
❹おそらく、これまで気付いていなかったところに
「青」を見出すはずです。 これが重要なのです。
❺単純かもしれませんが、無意識は貴方が
「これまで気付かなかったものを探そうとしている」変化
に「気付いています」
❻ということは、繰り返すことによって「気付こう」という情報に
無意識が「気付く」きます。
❼やがて「気付き」が無意識の自動運転に代わります。
そうなってくれば、視覚のみでなく、他の回路(他の五感)
も同じ動きをしてきます。
❽いつしか貴方は「気付き」のスーパーマン!!!
ただし、ここまでは「気付く」のみ。 ネスカフェゴールドブレンドの「違いの分かるヒト」になるには行動・表現(情報のアウトプット)到達しないとなりません。 もうひと頑張りですね。
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