【クソゲー】FC|小公子セディ【プレイレビュー】
今回レビューするのは「小公子セディ」たるゲームだ、OPがあるようなのでまずはそちらをみていただきたい。
おー、かわいそうに。
いきなりの2行で鬱展開から始まるというまさかのOP。
うんうん、そうだよね、きっとおじいさまもいい人だよ。
悲痛なBGMと共におじいさまの「んなわきゃねーだろ」発言。
そして絶望に打ちひしがれながら赤い文字で小公子セディと書かれた気味の悪いタイトル画面へ、さらにタイトルの下には、
▶ はじめまして
おかえりなさい
まさかOPからタイトルで2回も落とされるとは、そして軽やかなBGMも加わって逆に怖さが倍増、ここまで酷いと本編に入るのが怖い。
とはいえゲームを始めてみない事には何も始まらないので、おそらくゲームスタートであろう「はじめまして」を選んでみた。
このゲームは上から見下ろすかたちのアクションロールプレイングゲーム(以下ARPG)だ。ARPGとはいってもアクションの要素は1つしかない、それはBボタンによる「ジャンプ」する事、それだけ。
さらに言えばその唯一のアクションであるジャンプは何の役にも立たない、むしろこれいるのか?と聞きたい。なのでRPGでいいとは思うが、ジャンプを連打してノミのように過ごす事も可能なので「一応ARPG」というくくりでいいと思う事にしよう。
この新ジャンル「一応ARPG」にはRPGの要素としてAボタンを押すことでメニューを開く事ができる。
▶ はなす
フルート
またあした
さすが新ジャンル、メニューも新しいです。
まあ「はなす」はいいとして残りの、
フルート
またあした
の2つが「はなす」と組み合わさる事によって、えも言われぬシュールな雰囲気を醸し出している。このミスマッチさ加減は水と油という域を超えていて実に表現に困るのだが、例えるなら、
日本在住の黒人のホームステイがイギリスのCoCo壱番屋で中華風スープスパをフランス語で注文し、ピラフィスをしながらトングとキッチンバサミを使ってトルティーヤで巻いて食べる、ロシアの伝統的民族衣装を着用して。
と言った所か。
例えは我ながらどうかと思うが、それぐらいの混ざらなさは十二分にある。
村人に話しかけてみるとなんと「フルート」の項目があった、どうなるのか気になったので使ってみると、
・・・
ああ、予想してた通りだよ!
初対面でいきなりフルート吹くとか無いよね!ごめんね!
そしてこのゲームの最大の難題といえる、
ほっ ほっ ほっ
やっとみつけましたよ
セディさん
さあ
おべんきょうしましょう
▼
この、おべんきょうしましょうおじさん。(以下べんおじ)
こいつに会うと嫌でもクイズに答えなければいけない、しかも間違えようものなら強制的に最初の村に戻されるという訳の分からない仕様。それだけならまだしも、正解しても戻される事もあるというもはやただの嫌がらせでしかないという鬼畜おじさん。バシルーラレベルで瞬時に何の脈絡も無く戻してくるのでおじさんなのかすら怪しいが、どうやら設定上は教師という位置付けらしい。
さらにどこにでも現れるこのべんおじ(教師)、扉を開けるとどこからか湧いてくる、仕方が無いので扉を開けずに外に出ると、
大量の『おべんきょうしましょうおじさんシンボルエンカウント』が登場!
何というか文面にすると思わず読み上げたくなる始末だ。
じゃあ唯一のアクションのジャンプ使って飛び越えれば?となるだろうが、おべんきょうしましょうおじさんシンボルエンカウントの速度はこちらの倍の速度で動く為、ジャンプはまったく機能しない。てか1対1でもおべんきょうしましょうおじさんシンボルエンカウントの射程距離に入ればまず逃げられない、おべんきょうしましょうおじさんシンボルエンカウントに会うこと事態が村に戻される事を意味する。
それでも長時間してると何とか逃げるのは上手になってくる、が、そこが罠だったりする。
それは逃げれば逃げるほど数が増えて……