見出し画像

【クソゲー】FC|ゴーストバスターズ【プレイレビュー】


◆はじめに

クソゲーレビューというものは不思議なもので、始めた時は「よーし書くぞー」と意気込み、1日1回は更新目指すかーなどと訳のわからない目標を立てたりするものだが、1~2回ほど書くと満足してしまうクソゲー特有の奇病に陥り、かくいう私も「もういっかな」と数回レビューして満足したという病気としてはかなりの重度、まあどうせするなら次はこいつでもやるか、といった軽い気持ちで今回押入れから引っ張り出して来たものが、


▲FC|ゴーストバスターズ

この、ゴーストバスターズである。


◆ティッシュ

ゲームを起動した途端、開始1フレで登場する謎のティッシュマン。

見る限りではティッシュをひねった形、そのひねりティッシュを制止するかのように標識でいう「駄目だよ!」と注意をうながすロゴに挟まれてはいるが、これは「ティッシュはひねるんじゃねえ!」と警告しているのであろうか。

ティッシュなんぞひねる訳ねえだろ!と思いつつ、ひねりティッシュが「PUSH START BUTTON」と点滅しながら促す為、仕方なくスタートボタンを押してみることに、すると画面から突如、

\ハーイ、勝ったー/


と、謎のボイスが。

突如声高らかに勝利宣言をするひねりティッシュ。

な、なんだ?と動揺する間も無くいきなり飲食店ホームページ特有の簡易地図に放り込まれる。

しかも四方から新たなひねりティッシュ達がゆっくりと迫って来る、こいつらひねりまくりじゃねえか!と思ったのは言うまでも無いが、ボタンを押してからの情報量が多すぎて処理しきれない。

とにかく四方から来るティッシュから逃げなくてはと思うも、自身もティッシュであるがゆえ、もう図式としては何がなんだかわからない。

ここで私はひねりティッシュ達の間をすり抜け右上で待機し、しばらく様子を見ることにした。

しばらく4匹のティッシュズ達の動向をうかがっていたが、こちらに向かうどころか中央のZUULと書かれた建物らしきところに吸い込まれて行くではないか!

ほっとするのもつかの間、またも四方から新たなティッシュ達が現れ次々とZUULに吸い込まれていく。

ここはティッシュ達の宴会場か何かなのか?

第3波のティッシュ達も、恐らく居酒屋か何かであろうZUULへと消えていく。居酒屋ZUULも気になるが、1番重要なこのゲームの目的がわからない、これ以上ティッシュどものお楽しみを見ていても何の進展も無いので何かボタンを押してみることにした、すると、

「ビームをもってなぃょ」

何やら「ふええ…ビームなんてもってなぃょぅ」とでも言いたげな大文字と小文字を駆使したメッセージが画面下から流れて来た。

この「ビーム」という近代兵器と「もってなぃょ」という謎のかわいさがあいまって、ティッシュ達の何とも言えない異様なこの光景の不気味さに拍車がかかっている。

そして何よりここに来てある大きな問題が発生した、そう、その問題とは、
















ねむたい。


単調なBGMに加え、何もする事が無いこのゲーム性、8時間ほど十分な睡眠は取ったつもりだったが、ここに来て耐え難い睡魔が襲う。

眠気に耐えながらも1枚絵の地図内をうろうろする事約5分、何の進展も無くこのまま寝てしまおうかとも思ったが、ここでいきなり何の脈絡もなく画面が切り替わった。

突如始まったレースゲーム。

OPからここまで何1つ説明もなく、レースが始まる時でさえBGMすら変化しないので驚きというよりも何故始まった?と、じわじわと疑問が浮かんでくる。

ここで今更ながら私は画面に向かってこう叫んでいた。

「何故主人公がひねりティッシュなんだよ!」


そもそもティッシュが車を運転しているという事実もさることながら、思わず時間差でつっこみをさせるというこのゲームにも驚きを隠せない。

やっと進展があったと思ったがここでも特に何かあるわけでもなく永遠と同じ直線のコースをただただ眺める私、幾度と無く続くため息まじりのあくび。

そして車を走らせる事約2分ほど経過した辺りであろうか。

どうやら何かのショップにたどり着いたようである。

目を通していくとビームらしきものが売っている、国道沿いにビームが売っている事自体意味不明だが、ビームを使えば何か進展でもあるのかとそこが1番気になるのも事実だ。

四方から現れるティッシュズに使うことで何か変化があるかもしれないなどと想像しながらも、またあの「公式ホームページにありがちな本社はここですよ的な地図」へと戻された。

よし今度こそ何かあるだろうと、ボタンを押すと、

「トラップ が なぃょ」

いやいや、

ビームがあれば十分だろ。


大文字と小文字と謎の空白スペースを駆使しながらトラップという専門用語に「なぃょ」との組み合わせがますます眠気を誘うも、やる気さえも失せて来るという連鎖反応が私を苦しめる。

そもそもトラップで捕まえる手間を考えればビームで一撃ぶちかますほうが遥かに楽だろうことは想像に難くない。

ここで私はゲームのパッドをテーブルに置きソファで横になることにした。「あー何なんだよこのゲームは」と誰に聞かせる訳でも無く独り言を呟き、ゆっくりと目を閉じた。

が、一向に眠気がやってこない、何故だ?と少し考えたがすぐに答えが出た、そう、私は当日に8時間という睡眠に十分な時間を取っていたのだ、これだけ寝ていれば眠くならないのは当然だ。

「よし、牛乳でも飲むか」

冷蔵庫を開けコップに注ぎゴクゴクと飲む、そのあとトイレに向かい用を足すと、ある重要な事を思い出す。

「ジャンプの続き読まないと」

ソファに腰掛けペラペラとページをめくる、そして画面に目を向けると、

「PUSH START BUTTON」がひねりティッシュの下で点滅する。

軽く舌打ちをしたのち、ジャンプのページをめくりながら私はスタートボタンを押した。

\ハーイ、勝ったー/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?