小説「実在人間、架空人間」第二十四話
データマンとなった先崎は二人を止めることをしなくなった、今となっては先崎は一番賢明で堅実な道を行っている、その役割を果たす為、データを取るという明確な意思によってゲームと向き合っている。ここでこの二人を止めるのは残された者の役割、しかし、その巻き添えを被ることも同時に想像出来てしまう、愚者という存在はただその場にいるだけで竜巻のようなどうしようもない災害に近い。
「ほら、あなた自身が証明しちゃってるじゃない、馬鹿は勝手に妄想してそれが全てと思い込んで、だからあなたもここを