EKIDENは輸出できるんじゃないか。
昨年末に販売されたZOOM FLY 3「EKIDEN PACK」が手頃な値段で買えました。いまは店頭販売ができない状況だから、ネットで旧モデルが安く買えるからおすすめです。
EKIDEN PACKのZOOM FLY 3。これが実に芸が細かいのです。
本来なら、NIKEのSwoosh Sunburstロゴ(風車ロゴ)がある位置に
カタカナの「エキデン」をモチーフとしたロゴを配置。
シューレースも箱根寄木細工を意識した組紐柄。
「10 217.1 1.2-3 2020」
これって。
「10区間 217.1km 1月2-3日 2020年」ということ。
つまり、「箱根駅伝」という言葉をひとつも使わずに
「箱根駅伝」を表現しているのです。
箱根駅伝という言葉は
オフィシャルスポンサーのミズノ以外は使うことができない。
数字ならば、誰のものでもないし、
カタカナの「エキデン」をモチーフとしたロゴも
これだけだとわからない。
商品にもEKIDENと一文字もいれずに駅伝を表現する。
NIKEのクリエイティブに拍手です。
そして、細かいところに仕掛けを入れ、
ディティールにこだわること。
これがNIKEが考えた日本っぽさだったのかもしれませんね。
NIKEが駅伝をモチーフとしたのは
これがはじめてではありません。
80年代には「EKIDEN RACER」というシューズがありましたし、
2013年は大学モデルを出したこともありました。
そして今回のEKIDEN PACK。
これまで「企画ものだろ」と思って正直なめてました。すみません。
NIKEがここまで本気なものを作るとは。
日本市場において「駅伝」が欠かせないのはわかりますが、
NIKEのような企業が「EKIDEN」という言葉を
わざわざ使うということは決済をする本国でも、
「EKIDEN」が理解されている現れだと思うのです。
海外でプレス申請してても「EKIDEN News」という名前で
「日本からマラソンの取材にきた」と伝わっていることも感じるし、
どうやら日本人が思っている以上に
「EKIDEN」という言葉は広がっているようです。
マラソントレーニングの一環として産まれた駅伝。
日本独自の文化と言われ続けてきた駅伝ではありますが
ここまで名前は知られているのですから、
そろそろ、駅伝そのものの輸出を考えてもいいのでは?
あと、もっと年がら年中、駅伝をやってもいいのではないか?
とも思うのです。
オリンピックや世界陸上とは違った
プロ野球のペナントレースのように楽しむコンテンツとして
駅伝は可能性があるように思えるのです。
ぼんやりとした私案ですが、
こんなパッケージじゃないかな。
コースは日本全国にある国体仕様の陸上競技場とサブトラックを結ぶことにする。だいたいの陸上競技場が郊外にある大きな敷地の運動公園。だから、ふたつのグラウンド+公園内というコースをつくれば、道路使用許可も必要ない。
1区間の距離も3kmくらいにすれば、トップアスリートにとっても、ダメージもなく、ポイント練習の一環としてもチームが組める。3kmであればあらゆるレベルの市民ランナーもプレイベントとして駅伝大会に参加できるし、自分が走り終わったあとは、スタンドからトップ選手の駅伝を観戦する。
F1のように、開催地を転戦していくことや、すでに道路使用許可をとっている大規模マラソン大会のプレイベントとして組み込んでいけば、競技人口も広めながら、観客も増えていく。
と、書いてみたら、できなくはないような気がしてきた。
というようなことが書いてある「月刊 EKIDEN News編集部」
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月刊 EKIDEN NEWS
月刊といいながら、一日に何度も更新する日もあります。「いつかビジュアルがたくさんある陸上雑誌ができるといいなあ」と仲間と話していたんですが…
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