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タイ首相解任

2024年8月14日
タイの首相セター氏が、裁判所より解任の命令がくだりました。

理由としては、今年の入閣人事で前科のある人を入閣させた
と言うことで憲法裁判所が「道徳に欠けている」と判断されたそうです。

日本の首相は、一向に責任を取らないですけどね。
(それどころか、次出ませんと言って逃げの一手)

それはともかく、これがタイらしい匂いがしますね。
タイでは最近、前進党(プラチャーチョン党(現พรรคประชาชน))が
解答命令を受けました。(現在は新前進党)

タイでは、憲法裁判所より解党の命令がわりと多く、多くの政党が
解答→新党結成という流れの背景を持ってたりします。

首相解任ではないが、タクシン首相が退陣し亡命したと言う話は
有名な話ですが、亡命中、日本に来日したり、ドバイでガーシーと
会談したりしていたそうです。

そこで、話を戻しますが、この首相解任劇(裁判所判決)ですが
去年あたりから敷かれたレールの上を走っているようにも見える
んですね。

まず、タクシン・シナワット氏の妹インラック元首相も
憲法違反と判断され政権を追われ失職したんですよね。

一時は、兄タクシン元首相とイギリスで亡命していたけど
兄タクシン元首相は、2023年に帰国した。

両元首相はタイにいると逮捕または拘留されるので
国外に逃亡中というわけですが・・・

妹のインラック元首相は、タイ貢献党で
兄のタクシン元首相は愛国党でしたが、解党し
→国民の力党になり、はたまた解党
そしてタイ貢献党となっています。
属しているかどうかは調べきれてませんが、
党内にはタクシン派という一派がいます。

タクシン元首相は亡命中、タイ貢献党の党大会でテレビ電話なども
受けており、この頃から帰国の青写真は描かれていたかもしれません。

2022年タイでは総選挙がありました。
ここで、時代が少し動き始めたかもしれませんが、
奇しくも日本と同じくオレンジ色の政党が一気に
第一党を取る勢いで票を伸ばしました。
前進党という党です。

そうです。先日解答命令が下った党です。
党首は涙ながらにインタビューされていました。

さて、この前進党、先の総選挙で第一党を取り、連立政権合意。
さあ、党から首相を選出するぞとなりましたが、
首相選出に必要な376票を集めることができず324票だった
(反対182棄権199)

当時は、その件に関してデモもおこったほどです。
そして、選出されたのが、タイ貢献党所属のセター氏なのです。

見えてきましたか?

ちょっと整理します。
・タクシン政権(愛国党→タイ貢献党)
→失脚→亡命(逃亡)
・暫定政権後
・インラック政権(タイ貢献党)
→失脚→(逃亡中)
クーデターにより軍事政権ができる
→2019年総選挙にて軍事政権からプラユット政権誕生(国民国家の力党)
→2023年総選挙にて当時野党の貢献党、前進党に議席を奪われる
(セター氏選出直前にタクシン氏帰国)
→第一党からの選出はなく第二党の貢献党からセター氏選出
→タクシン氏拘留→持病のため病院へ移転
→前進党解党
→セター首相解任命令
→次期首相候補名乗り

このような流れで、8月16日新首相が選出される模様

ここからです。
さてどのような人物が名乗りをあげているか。
・チャイカセーム・ニティシリ氏(タイ貢献党)
・ペートーンターン・シナワット氏(タイ貢献党党首)
・プラウィット・ウォンスワン氏(国民国家の力党)(連立与党)
・アヌティン・チャーンウィラークーン氏(タイ誇り党)
等の名前があがっています。

さて、答え合わせは簡単ですね。
現タイ貢献党党首のペートーンターン・シナワット氏の父は
タクシン・シナワット元首相です。

今回はここまでにします。
8月の16日に新首相が誕生しますが、誰になるんでしょうか。

今回はかなり陰謀論的な内容でしたね。
でも、点と点が繋がるってこういうことじゃないでしょうか?

ではEKでした。

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