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信じているものは何(9)

信仰生活(1)

晴れてカトリックに改宗出来た私は
S神父様のところへ報告に行き祝福していただきました。

S神父様のところには数名の人が集まっており
神父様のもとから全国へ発送される、お祈りが
書かれたお守りの袋詰めなどの梱包作業を
手伝っていた。

そして、私もそこへ通うようになり
そのグループと仲良くなった。

日曜日ごとに、その場所へ全国から(通える人)来ており
私も通っていたので、毎週の楽しみにもなっていました。

それぞれの地域(教区)で、信仰生活を行なわれており
それぞれの苦労話しなどもよく聞かされていました。
お互いを慰め合っていましたね。

そして、数名(三、四人)で、各地の教会を
巡礼することになり、バイクでツーリングがてら
各地の教会へ行った。

とは言ってもあまり遠出はせず、せいぜい関西周辺で
地元や、遠くても京都の舞鶴ぐらいでした。
それでも、各教会の聖体訪問をし、ロザリオを祈り
ミサに預かれるときは、ミサに預かり、信徒として
精力的に活動していました。

それと同時に、LP運動の活動自体は行ってませんが
そのメッセージを伝えたりもしていました。

ただ、やはり終末論や神秘的な出来事はなかなか
一般人には受け入れられず、歯痒い思いもしていました。

私たちが集まる時の会話といえば、マリア様のメッセージや
「どこで出現があったか」や「あの人は霊視ができる」など
神秘的な出来事に傾倒していました。

抱擁で涙

そんな時、LP運動の一段が日本へ来ることになった
(LP氏は来られずTP氏とその一団でした)

それはそれは私を含め一同はとても喜んでいました。
私の行動範囲での会合は滋賀県でした。
大津の石山寺の近くであり、確か2日か3日目の最終日だった
ような記憶がありますが定かではありません。

以前にも述べましたが、TP氏は、抱擁すると
その人の天の意向が伝わる(わかる?聞こえる?)のです。

そして、当日、TP氏の講演がはじまった。
講演終了後に、聖具の配布と抱擁にて
『あなたの天の意向がわかる』というものでした。

最初は、関係者(世話をよくする人などの側近)が
皆の前で行われた。

様子としては普通に抱擁(ハグ)している様子で
耳元で頷きながら話していました。
そして、それを通訳が日本語で話している
そんな様子でした。

いろいろなこと、プライベートなので
あまり明かして貰えませんでしたが、
印象に残ってるのは、

「あなたは、この方々(LP一団)と共に行動しなさい」
と言われている人がいた。(このことは公開されました)

そして、そうこうしているうちに自分の番が回ってきて
TP氏に抱擁された。
(覚えているところを記載します)

「はい、あなたのことはよく分かっています。
 天は、あなたに望んでいることがあります。
 天は、あなたに司祭になってほしいと希望
 しています」

少なからずも、非行生活を送っていた自分には
厳しい言葉が来るものと覚悟を決めていたことと
不安と緊張と興奮で胸がいっぱいであった私は
その言葉を聞いた途端に、心の盃が溢れ涙となり泣いた。
それは嗚咽を伴うほどの涙でした。
(この時は頭の先から足の先まで信じきってます)

私が司祭?マジで?こんな学もない自分に
司祭なんて・・・と思いつつも気持ちは少し司祭になっていたw

しかし、これはこの団体が後に作るS会(修道会)に
繋がる伏線であった。

信仰生活(2)

終末論や神秘にどっぷり浸かっていた自分にとって
少し我に返る部分があった。

不安からくる信仰は、強迫観念の幻想ではないかと
思い、少なからずもキリストを信じる器はあったので
ちゃんと信徒生活を送らなければと行動をし始めました。

まず、掟を守ろう。
キリスト信者になるために、守らなければならない掟があります
主の十戒(10の掟)に公教会の六つの掟があります。
簡単に話すと、主を信じ礼拝しなければならない、盗むな、
欲しがるな、などで詳細は省きますが、教会の掟で
ミサにあずかるべし、年に一度は告解すべし、聖体拝領をすべし
などがあり、これらは守るに問題はなかった。

これらも大切な守るべきことだが、これ以上に
信者として行わなければならないのは、キリストが言われた
「隣人を自分のように愛しなさい」
という言葉だった。

そして隣人を愛する行動を起こすべく
一人の女性を紹介してもらった。

・・・。

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