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極悪女王【感想】
土曜日、髪を切りに行こうと思っていたのに、その予定をすっ飛ばしてテレビ画面に釘付けになってしまった。
Netflixで配信中の「極悪女王」にドハマリし、一気見してしまったのだ。
全日本女子プロレスのダンプ松本の誕生から引退までを、ゆりあんレトリィバァ主演で描いたのが本作の内容だ。
予定をすっ飛ばしてしまう程、観るのが止まらなくなってしまう本作の魅力を3つのポイントに絞ってネタバレ少なめでご紹介したい。
1.松本香からダンプ松本への変身
ゆりあん演じる松本香が本作の途中で豹変する。
本来は心優しい少女であるのだが、何やかんやあって途中でダンプ松本という強烈な悪役キャラへと豹変するのだ。
この豹変っぷりが面白い。
視聴者としてはホアキン・フェニックスのジョーカーを観ている時のような、普通の人間がどんな過程を踏んで、一体いつ悪者に変身するのかというワクワク感があった。
また、ダンプ松本に変身してからのゆりあんの演技がピッタリキャラクターにハマっているのも良かった。
2.配役の良さ
ダンプ松本の周りを彩る配役も良かった。
中でも長与千種を演じた唐田えりかとライオネス飛鳥を演じた剛力彩芽の二人の演技は極上だ。
唐田えりかといえば東出昌大との不倫依頼、表舞台では見ることが無かった。
剛力彩芽も前澤社長の元カノで、最近ではアンビリーバボーでしか目にしないというイメージがあり、二人共女優としての第一線を走っていない印象があった。
しかし、今作では、この二人のプロレスシーンは目を見張る物があった。
唐田えりかは戦うたびに毎回血だらけ、挙句の果てには見るも無残な大変なことになってしまう。
女優としての覚悟を体現した完全復活作と言っても良いのではないだろうか。言葉通りの体当たり演技だった。
剛力彩芽は運動神経が良く、細い身体なのに軽々とプロレス技を決める姿に驚かされる。
ジャイアントスイングを決めるシーンなどはその凄さがよく分かる。
あと個人的には唐田えりかと二人でデュエットソングを歌っているシーンでのダンスが、剛力彩芽ファーストシングル「友達よりも大事な人」のMVでのダンスを彷彿とさせるキレの良さで、懐かしさと面白みがあった。
3.長与千種VSダンプ松本の髪切りデスマッチ
最終話の序盤で描かれるのが長与千種VSダンプ松本の、負けた方が髪を切られてしまうという髪切りデスマッチだ。この戦いが本当の試合を観ているようなハラハラドキドキ感があってたまらなかった。
実際の試合の結果を知らないで観ていたせいでもあるが、本当にこれはどっちが負けてしまうんだ!?というハラハラ感と勝敗が決した後の残酷な髪切りシーンには目が釘付けになってしまった。
この試合については最終話を見終わった後にYouTubeで実際の試合の映像も見たのだが、本物は本物で凄かった。特に会場が熱狂につつまれている様が、現代では中々見られない光景で興味深い映像だと思った。
以上3点が私が特に感じた本作の魅力であるが、まだまだ魅力が沢山あるし、私のようなプロレスファンではない人でも十分に楽しめる作品なので、是非まだ観ていない人には観ていただきたい。