服装について思ったこと
先日電車に乗っていて二人のおじさんが目に入った。一人はストレートのジーパンにジップパーカー姿の普通のおじさん。もう一人は、丸メガネに長髪を束ねた髪で、服装もいかにも我が道を行くスタイルのおじさんだった。
二人を見ていて、きっと私は将来ジーパンにジップパーカーの普通のおじさんタイプのおじさんに成ってしまうんだなと思った。
そしてそれが嫌だと思った。
私は普段服を選ぶ時、無難でシンプルな物を選んでしまう。それは好きでそういう服を選んでいるのではない。ダサいと言われないような選択をしていった結果そういった服を選んでしまうようになったのだ。つまり私の今の服装は消去法の産物だ。
一方で丸メガネのおじさんはきっと自分の好きな物をチョイスして身につけている。結果、他人には我が道を行っているな〜と思われているが、本人はきっとそんなことは気にしてはいないだろう。他人の目を気にしなければ、好きを身に着けている高揚感だけが残るのだろう。
それがとても羨ましいと思った。
ファッションは一番手近な自己実現の手段だ。服を着るだけで成りたい自分になれるし、気分も高揚する。
今の私のままでは、気分は高揚しないばかりか、成りたくないジーパンジップパーカーおじさんという自己を実現してしまう。
将来の自分の姿は消去法でたどりつく負のゴールではなく、自らの選択により選び取った正のゴールでありたいと、二人のおじさんに気づかされた。
だから今度、柄物のシャツを買いに行こうと思う。きっと妻にはダサいとか言われるだろうが、もうそういう言葉には耳を塞いでしまおう。これからは自分の好きを大事にして行きたい。