猫とキキと駅のスコーン
ここは大阪城公園
早朝のランニングコース
いつもの鳩の集合場所に
いつもの鳩たちが集合していた
ポッポぽっぽ首を前後させながら。
その瞬間
一斉に音が舞い上がった
ボワーっ
いつもの鳩たちが同時に立ち去ったのだ
いっせーので
合図したかのように
なになになんかあったん?
辺りをみまわす
そこには
一匹の
スズメ色したぷっくらお猫が
監視体制にいた
お猫、キミは鳩を狙っていたの?
実際鳩が猫に危機を感じたのかはわからないけれど
危機察知能力という
身を守るための察知する感覚が研ぎ澄まされているのは確かだ
人間はどうかな
以前
ミラノでスリにあいかけた記憶が蘇った
緊張感もなくスリ回避など一切抜けていて、電車のことしか考えていなかった。背中のリュックが狙われた。
間一髪、ミラノのダンディなおじさんに助けてもらって免れたこの危機
おじさんは言った
いつも背中を気にしていなきゃ
鳩は同じように静かな時間を
餌のことを考えてぽっぽぽっぽしていても
察知する感覚はいつもピンと張っている
日本で安心ボケしている私
せめて異国にいるときは
察知するアンテナをピンとしていなきゃ
反省しつつ食べた駅のスコーン
もうすぐバリ旅行だ