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■ 其の332 ■ 勉強と親子  (塾の通信をそのまま転記)

■ 親は学習環境

📙親が子どもの勉強に対して、学校や塾に行くためにお金を出したり、送り迎えをすることは、大きな労力や努力だと思います。 中学、高校と年齢が上がるにつれ、してやれるのはそれくらいのような気がするかもしれません。
 ですが、親の頭の中や、日常の言動が与える影響は思っている以上に大きいものです。 よく東大生の親は年収が高いなどと言われますが、ならばもし宝くじが当たって大きなお金が入れば、子どもの学力が上がるでしょうか。
そうはいかないでしょう。 金銭的なことよりも、むしろ東大生の親の「頭の中」が影響を与えているのだと思います。

📙ベネッセ教育研究所が行ったこんな調査結果があります。
学力テストの上位(Aグループ)と、下位(Dグループ)に関して、親の日頃の子どもへの働きかけや接し方で、何が影響しているかという調査です。
差が大きかったのは、以下のような項目です。

➀家には、本(漫画や雑誌を除く)がたくさんある・・・・・・・24.6%
②子どもが小さい頃、絵本の読み聞かせをした ・・・・・・・・・17.9%
③子どもが英語や外国の文化にふれるよう意識している ・・・・・17.5%
④博物館や美術館に連れていく ・・・・・・・・・・・・・・・・15.9%
⑤ニュースや新聞記事について子どもと話す ・・・・・・・・・・10.8%

📙塾には、4種類の世界地図がはってあります。それなりに本も置いてあります。映画や美術館の案内も貼っています。 そんなふうに情報に触れられる環境を意識しています。 
親御さんや周囲の大人が、自分自身が子どもの学習環境なのだという意識を持っておきたいものです。
 

■「正しい」よりも「事実」を伝える

📙「正義」は時として、悪に変わることがあります。悪いなあと思いながら始める戦争はありません。たいてい都合のいい正義をかざして始まるものです。
クレーマーもモンスターペアレントも、その人なりの正義を持っているからこそ、堂々と相手に迫っていけるのでしょう。

📙家庭のなかで「正義」や「正しい事」を持ち出して、大人の考えに導くことはできるでしょうか? 難しいですよね。
ゲームばっかりしてないで勉強しなさい」と言うとき、親の頭の中には「勉強をすることは子どもの将来の為」という正義があります。
でもそう言われて、パッと切り替え、勉強に励む子どもがいるでしょうか。 反発されるのがオチです。

📙正義を持ち出すのではなく、「事実」をそのまま話すのが一番だと思います。 例えば、「ゲームをやってる姿を見てるとイライラする」とか、「勉強しているとそれだけで安心する」とか、「公立に通らなかったらお金が掛かる」など・・
親が思っている事実をそのまま言う方が、子どもに伝わると思います。
 

■子どもの将来のために 「何」 が必要だと思っているか?

📙NHKで「アクティブ10 ミライのしごとーく」という番組があります。
その中で、総合商社で働いている人が、将来働くために必要なチカラは何かと聞かれ、三つあげています。

➀世の中の一歩先を妄想する妄想力
②やるべきことを実行する実行力
③一緒にやっていく仲間を見つけて引きつける人間力

📙人生の先輩として、みなさんは「何」が大切だと思いますか? 
 子どもが共感するような話や説明が出来るでしょうか。

総合商社の未来 | アクティブ10 ミライのしごとーく | NHK for School

 

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