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■ 其の350 ■ 大学受験の基礎知識 (塾の通信をそのまま転記)

❶数値のとらえ方

📙偏差値
 偏差値とは、全体の中で自分が 「どの位置にいるか?」 という場所を示すものです。この表は一般的な成績分布の場合、100人中 何番目なのか を表します。
平均点や受験者のバラつきにより変化するので、あくまで目安です。

📙配点割合
 共通一次やセンター試験の初めの頃とくらべると、国公立大学の5教科の配点割合は、いい意味でもわるい意味でも片寄ってきました。
 全ての教科が万遍まんべんなく出来るより、配点の高い教科ができる方が受かりやすい傾向にあります。 ですから全てを頑張ろうとするのではなく、
メリハリを付け、時には割り切って勉強することが大切です。 
 広島県内の大学の例を見てみましょう。 

                                                                      
                                                                                                                                       ※ 二次試験は小論文

                                                    📙合格判定
 模擬テストの合格判定はAからEまでの五段階評価になっていますが、20%ずつに分けられている訳ではありません。
 実はE判定が一番多くて半数以上います。なので、A判定ならほぼ確実に、B判定なら順当に、そしてC~D判定でもふつうに合格者は出ています。
 またE判定でも、最後の追い込みでグンと力を伸ばして受かる人もいます。
 判定を意識し過ぎて、気持ちを左右されないことが大切です。
 

❷大学は入りやすくなった?

📙下のグラフは18歳人口の推移です。真ん中の205万人の所が現在50歳の人。右の120万人と100万人の間が今の大学生から高校生です。親世代と比べると、人口が半減しているのがわかります。
ですが、大学の定員まで半分になった訳ではありません。東大の定員は昔も今も3千人。広島大学の定員は少し減ってはいますが2千人ほどです。
統計をみる限り、けっこう合格しやすくなったといえます。
親世代にとって当時は難しかったワンランク上の大学も、今だったら手が届くかもしれません。 

📙また入試制度を見ても、国公立大学は以前と比べて入りやすくなったと思います。学校推薦型総合型選抜という名の推薦系入試枠が増えているからです。
先月、(次期天皇になる)秋篠宮家悠仁ひさひとさまが筑波大学に合格したというニュースがありましたが、これは学校推薦型で合格したものです。1月の共通テストが免除される為、11月に受験し、12月に合格が決まりました。
塾では、昨年海田高校の生徒が、総合型選抜で島根大学に合格しています。
共通テストが必要な一般入試では厳しかっただけに、本人も運が良かったと言っていました。

📙少子化は私立大学にも影響を与えています。
早めに生徒を確保するため、合格が確実な指定校推薦や、年内に合格が決まる学校推薦型で決める割合が増えています。 
たとえば関西の名門 関西かんせい学院大学では、少し前は推薦で合格する割合が6割以上ありました。あまりに推薦が多いということで見直され、去年は5割を切ったそうです。
   
📙なお現在の国私立大ごとの受験種別の割合は次のようになっています。

 ◆一般入試・・・年明けに受験。 国公立は共通テストと2次試験を受ける。
 ◆学校推薦型・・国公立は共通テストが課される場合と免除される場合がある。   ◆総合型選抜・・プレゼンを含む面接や小論文などで目的意識を見られる。


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