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■ 其の329 ■ 青春と読書 12月号・・②女芸人界隈
📙今回の「青春と読書 12月号」には、
大久保佳代子さんとゆりやんレトリィバァの2人が登場しています。
ともに印象深い話です。
ところで、女芸人という言い方は問題がありそうで、女性芸人と言う方が良いのでは?という考えもよぎりました。でも、保身的で過剰な「配慮」は、逆に失礼だと思うので「女芸人」としました。
これって、
たとえば「2年3組の人はこっちですよ」という普通の言い方にくらべ、
「障がい者の皆さん」とか「ホームレスの方々」という表現に、よそよそしさと冷たさを感じるのと同じです。
📙まず、大久保さんの話は親の介護についてです。
この内容をこれほどストレートな表現で書けるのは、女芸人ならではという気
がします。
気づけば、私も53歳。自分が歳をとれば、もちろん親も歳をとるわけで。遂に大久保家にもあの問題が降りかかってまいりました。そうです、あの介護問題です。 ・・・中略・・・
親の介護で悩んでいるのは周りの友達も同じ。顔を合わせれば「ねえ、聞いてよ」と始まる、親にまつわる愚痴や悩み相談。昔はあんなにお笑いや仕事の話を語り合っていたのに、今盛り上がる話題といえば介護の情報交換一択ですからね。
便秘気味だった父が説明書をよく読まずに下剤を多めに摂取。案の定、お腹をくだしてしまったんでしょうね。地元の友達と飲んで家に帰ったら、尻を丸出しにしたままトイレの前に立つ父の姿が目に入り、さらにはそのむき出しの尻からポトっとウンチが落ちたんですよ。犬と暮らしているとウンチを拾うなんて日常茶飯事。そんな生活に慣れているからでしょうか、それとも少し酔っていたせいでしょうか。自分でも驚いてしまったんですけど、咄嗟に足元にあった犬のおしっこシートをつかみ、ウンチを処理している私がいたんですよ。小型犬のそれとは明らかに違う、80歳を超えたジジイのウンチの重みを手のひらで感じながら、「私、介護いけるかも」と思ったのが最近の出来事。
📙つぎは、ゆりやんレトリィバァで、
体重至上主義 は「ほっとけ!」 自分で作った体だから、大好きになれた
というタイトルです。
女優でここまでできる人がいるだろうか?と思いました。
▼ はじめの紹介文⇩
Netflixシリーズ「極悪女王」で悪役レスラー・ダンプ松本を演じたゆりやんレトリィバァさん。出演決定時は、45㎏の減量を達成したばかりだったという。しかし、105㎏まで増量して役に臨み、再び30㎏以上もの減量に成功。幼少期からずっと大柄だったゆりやんさんがなぜ体作りに真剣に取り組み、「自分の体が大好き!」と言い切れるまでに至ったのか、著書『じぶんBIG LOVE!♡♡♡ ~ゆりやん体づくり本~』に込めて思いなどを聞いた。
▼ 本人インタビュー ⇩
Netflixで、鈴木おさむさんが企画・プロデュースで、白石和彌監督、しかも主役のダンプ松本さんの役だって聞いたらやりたい!って思うに決まってるじゃないですか。でも、2年かけて減らして、また何年かかけて体を大きくして、また戻すとなると、私は一体、何歳になるんやろう?ってめっちゃ悩みました。でも、ダンプさんは強いプロレスラーさんで、ぶよぶよと太っているわけじゃない。友さん(=トレーナー)に指導してもらって、トレーニングで体を大きくすることができるならやれるかも、と思ってやることに決めました。もし、運動なしでただ太るだけやったら、せっかく身についた、食事や運動のいい習慣ができなくなるから嫌やったんです。どれくらい嫌かというと、歯を磨かないまま、好きな人の目の前でしゃべらなあかんくらい! でも、Netflixも食費の補助や月1回の健康診断でサポートしてくれましたし、健康的に増量できたんです。
📘わたしが女芸人の凄みを意識させられたのは、横澤夏子さんのCМ (30秒~) で
す。これができる女優さんはいないなーと思って見ていました。
女芸人というのは、
常識だったり、制約だったりという、社会の縛りから解放してくれる先頭にい
る存在のような気がします。
そしてまた、(いま兵庫県知事選で問題になっている女性社長のような)キラ
キラすることが虚無だということを教えてくれます。