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■ 其の366 ■ カンニングの話
📙先日行われた大学入試の共通テストでは、四人が失格になりました。
全教科無効で0点です。彼らは今どんな心境で過ごしているのでしょう。
ただ失格といっても、カンニングをしたのは1人で、あとの3人は同情の余地がありそうな理由です。
開始前にやり始めたのが1人。
逆に、終了時間になっても手を置かなかったのが2人。
この人たちは「頑張らねば!」という高ぶった気持ちを抑えられなかったのでしょう。受験生が50万人もいれば、そういう人が出ても不思議はありません。
📙ちなみにカンニングした人は、机の上に数学の公式を書いていたそうです。
良い点が取りたいあまり、そんな事をしたのでしょう。
ただ、たとえその公式を使う問題が出たとしても、1000点満点の試験全体の中では微々たるものです。
合否を覆す程の大きな成果が望める不正があるとすれば、替え玉受験かテスト問題の入手くらいでしょう。 ただしこれは両方ともかなり有力な協力者が必要です。仮にうまくいったとしても、不正入学した後ろめたさを胸にかかえて生きていかなくてはなりません。
なので受験シーズンになったら、かつて明治大学に替え玉受験した なべやかん が後悔を語る公共広告機構(AC)のコマーシャルを流してみてはどうでしょう。
📙こんなことを言っていますが、昔わたしも一度だけカンニング未遂をしたことがあります。 大学生の時に中国語のテストで、このままだと絶対に落ちると思い、朝五時に起きてカンニングペーパーを作りました。そんな準備をして臨んだテストですが、問題文を見て愕然としました。カンニングペーパーを見ても無理なほど難しかったのです。
わたしは不勉強すぎて、内容も自分のレベルもまったく把握していなかったのです。