栄養相談で使えるクッション言葉~クッション言葉の魔術師になろう~
栄養相談では自分よりも一回り、二回りも年上の方とお話しする機会があります。そんなときに失礼に当たらない言葉遣いはとても重要です。
私はクッション言葉を使うことで、栄養相談に否定的な方(でも病気は改善したい方)に対しても、栄養相談の雰囲気がいい感じに変わったことが何度もあります!
栄養相談が円滑に進むだけではなく、丁寧な言葉遣いは相手への信頼にも繋がり、「この人なら病気の話をしても大丈夫かも」と心を開いてくださる方もいます。
突然クッション言葉を使うのは難しいと思うので、日頃から職場で使うようにすると練習になりますし、人間関係もうまくいくかもしれません!メールでも使えます。
私が栄養相談で普段使っているクッション言葉の例を挙げていきます~
提案や声かけをするとき
・既にご存知のことと思いますが~
・以前お伝えしたことと重複してしまうかもしれませんが~
・既にやられているかもしれませんが~
・お仕事お忙しいと思いますが、半年で3回ほど栄養相談に来ていただくことは可能でしょうか?繁忙期や、月末月初は休めないなどのご都合はいかがでしょうか。
・差し支えなければ、その話を詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか。
・失礼ですが、奥様のご病気を教えていただいてもよろしいでしょうか。
・拙い言葉で恐縮ですが~
・強いて言うならば~
→ほとんど食事に問題ないけど、ご本人にやる気があって、更にステップアップしたい方へ提案するときにおすすめです
・今回はたまたまかもしれませんが~
→私は事前に3日間の食事記録を書いていただくのですが、【たまたま食べたポテチ】や、【たまたま飲んでジュース】はほとんど栄養相談に関係ありませんし、そこを掘り下げても意味ないです。なので、たまたま(週に1.2回程度以下)であるならば、それ以上は突っ込まないようにしています。栄養相談の時短になります。
※意識の高い患者さんですと、既に食事改善を実行されていることがあります。可能であれば、先に「検査結果を知ってから何か取り組まれたことはありますか?」などと、先手を打って質問しておくと良いです。患者さんが既にやられていたら、そのことに関しては指導しなくても良いor指導しても補足する程度になり、栄養相談の時短になります。
無関心期の方への冒頭の声かけ、許可をとる
・今までの生活を変えるのはなかなか難しいかも知れませんが、今からお食事のお話しをさせて頂いてもよろしいでしょうか?
(話を聞いた上で、取り組めそうなものがあれば取り組んでみませんか?)
※許可をとることで、「栄養士から一方的に話す」ということを減らすことができ、患者さんとの信頼関係を築くきっかけになります。
(無関心期の方への)謝罪
・言葉足らずで申し訳ございませんでした。
・私の配慮が足らず申し訳ございませんでした。
・お時間を頂いたにも関わらず、期待に沿えず申し訳ございません。
相手からの要望をお断りするとき
・大変ありがたいお話しですが
・〇〇さんのお気持ちは大変うれしいのですが
※昨今コンプライアンスが厳しい医療業界ですので、相手からの頂き物や連絡先を断るときなどにも、有効です~!
援助を申し出るとき
・私で力になることがありましたら〜
・ご迷惑でなければ〜
番外編・感謝の言葉
・お忙しい中、栄養相談に来ていただきありがとうございました。
・雨の中、栄養相談に来ていただきありがとうございました。
まとめ
クッション言葉を使う労力や時間を考えると面倒!と思われるかもしれませんが、適度に使うことでメリットがあると感じます。使いすぎるとうざいですので注意!
栄養相談では込み入った話をすることが多いため、管理栄養士として信頼してもらう必要があります。栄養の知識ももちろん大事ですが、それ以前に言葉遣いや身なりはとても重要です。
客観的に自分の栄養相談をみて、クッション言葉の魔術師だなと思うことがあります笑
皆さんも適度なクッション言葉の魔術師になってみてください!日々の業務や栄養相談の参考になれば幸いです!