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【読書録】強いチームはオフィスを捨てる

 本当に集中して仕事がしたいとき、あなたはどこへ行くだろう?
 まわりの人間に、そうたずねてみてほしい。「会社」と答える人は、ほとんどいないはずだ。
 仮に「会社」だとしても、何らかの条件つきのことが多い。思いきり早起きして誰もいないうちに出社するとか、みんなが帰ってから夜中に仕事をするとか。あるいは「週末の誰もいない会社に忍び込む」というパターンもある。
 要するに、会社にいたら仕事ができないということだ。本当に仕事がしたい人にとって、昼間の会社ほど最悪な場所はない。
 なぜかって?
 会社は邪魔に満ちているからだ。
 昼間のオフィスは、まるでフードプロセッサのような場所だ。あなたの時間を引きちぎり、粉々に砕いてしまう。とりあえず 15 分、あとで 10 分、それから 20 分、今度は5分。そうやって手に入れた細切れの時間だって、すぐに電話やミーティングなどの余計な仕事でつぶされる。
 そんな細切れの時間で、まともな仕事ができるわけがない。
 頭を使ってクリエイティブな仕事をやろうと思ったら、まとまった時間がどうしても必要だ。ある程度まとまった時間がなければ、脳は仕事に没頭できない。
 でも現代の会社で、集中できる時間を見つけることは不可能だ。次から次へと邪魔ばかりが入ってくる。(ジェイソン・フリードら「強いチームはオフィスを捨てる」)



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