【読書録】世界史とつなげて学ぶ中国全史
100日で終わるブックカバーチャレンジ12日目
まったく思考や生活が違う人同士が交わると、お互いに視野が広がる反面、軋轢も絶えません。何をどういう条件で交換するか、交渉や相談が欠かせないはずです。これは別に今昔を問わない真理でしょう。 そのため、まず自然と言語が発達します。また紛争解決の手段として、記録を残そうという話にもなるでしょう。昨今のクルマならドライブレコーダーを設置することができますが、当時は画像も映像も残せないので、文字として残すしかありません。こうした積み重ねによって、遊牧世界と農耕世界との境界地域を中心に、文字記録ひいては「古代文明」が発達していったと考えられます。(岡本 隆司「世界史とつなげて学ぶ中国全史」)