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2024年1月末の1週間で、私立大学の公立化に関する話題が3つ上がった。

一つ目は、千葉県銚子市にある千葉科学大学。

千葉 銚子「千葉科学大学」公立大学への移行手続きを見合わせ
(NHK:2024年1月30日)

二つ目は、熊本県玉名市にある九州看護福祉大学。

熊本・九州看護福祉大が公立化要望 少子化見据え玉名市に 学費低減、ブランド力強化狙う(熊本日日新聞:2024年1月24日)

三つ目は、岡山県津山市にある美作大学。

美作大学の「公立化」を運営法人が津山市に要望(NHK:2024年1月29日)

この短期間でここまで公立大学に関する情報が出たことはこれまでにないのではないだろうか。

国立・公立・私立大学の増減推移

1950年度(昭和25年度)から2023年度(令和5年度)の大学設置数
(文部科学省 学校基本調査を基に弊社にて表を作成)

公立大学の状況をみると、1950年は26校。
その後、校数はあまり増えず36校になるのが1986年。
つまり、10校増えるのに36年を要している。
(1970年代においては1校も増えていない)

それが1990年代に入ると大幅に増加。
1990年の39校が、2004年には80校、わずか14年で倍以上。
その後、2006年には国立大学を超える89校。
2022年には100校を超え、2023年には102校となった。

これからも公立大学は増加するのか

銚子市の千葉科学大学、少し前にはなるが柏崎市の新潟産業大学は、公立化することができなかった。

一方で、周南市にある周南公立大学(旧徳山大学)は2022年の公立化後、大幅な学部学科再編と拡大路線へ走っている。

日本の各自治体は少子高齢化が進み若年層の減少に歯止めが利かない。
その中で、大学がなくなることは18~22歳の人口を失い、活気が失われる。
ただ、老朽化した施設の維持管理まで背負ってまでやることなのか。
自治体としてはなかなか決断のしにくいところ。

美作大学のように比較的広報が巧みな大学ですらこの状況。
より公立化の要望を自治体に出す大学は増えるだろう。





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