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独立行政法人 大学入試センターの令和6年度予算(収入・支出)を確認してみた

2025(令和7)年度の大学入学共通テストは、2025年1月18・19日実施される。

多くの受験生がいることは誰もが認識するところだが、
その裏では、テスト問題を作成する方、願書を受け付け処理する方、当日運営する方など、半端なく多くの方が携わっている。
つまり、人とお金が動くテストでもあるということ。

一体、独立行政法人大学入試センターはどのような規模で運営しているのか下記ページを参考に確認してみた。


大学入試センターの収入は?

大きな項目としては、以下の5つ

①検定料

志願者から聴取しているもので、
3教科以上受験 18,000円
2教科以下受験 12,000円
〔算出方法〕独立行政法人大学入試センターに関する省令第十八条第四項による。

②成績通知手数料

800円
〔算出方法〕書留郵便料金 500円及び開示手数料 300円を加算
※HP上では「成績開示手数料」という表記

③成績提供手数料

大学入試センターのHPには記載がないため、
旺文社 教育情報センター 2023年6月9日の情報によると
1人1回につき1,500円(2024年度/2025年度は不明)

https://eic.obunsha.co.jp/file/exam_info/2023/0609_1.pdf

各大学が入試センターに納付する受験生の成績提供の手数料は前年と同じで、1人1回に つき1,500円。2021年以降、3年連続で値上がりしていたが、据え置かれた(2020年570円→ 2021年750円→2022年1,200円→2023年・2024年1,500円)。

旺文社 教育情報センター(2023年6月9日)

④大学改革推進等補助金

大学、短期大学及び高等専門学校が行う教育改革を推進するための事業及びその他大学等の教育改革を推進するための事業に必要な経費を補助することにより、我が国の高等教育の活性化及び高度な人材育成に資することを目的とする補助金

⑤前中期目標期間繰越積立金取崩額

大学入試センターの支出は?

大きな項目としては、以下の8つ

①人件費(業務経費)

②試験実施経費

(1)試験問題に関する経費(人件費を除く)

試験問題の作成・点検
試験問題等の印刷・輸送
試験問題の外部評価と自己点検・評価

(2)大学に配分する試験会場運営費等

共通テストの実施(受験上の配慮の実施を含む)

(3)志願者、受験者、大学に関するセンター業務の経費(大学に配分する試験会場運営費等、及び人件費を除く)

受験案内の作成
出願の受付、試験場の指定、受験票の発行
各種マニュアル等の整備、試験実施業務の周知徹底
答案の採点・集計
試験成績の各大学への提供
試験成績の本人通知

(4)その他の経費(人件費を除く)

共通テストの企画・立案
共通テストの実施
受験上の配慮事項の決定等

③大学入学共通テスト情報提供経費

④入学者選抜方法改善研究経費

⑤理事長裁量経費

⑥一般管理費

⑦予備費

⑧大学改革推進等補助事業費

大学入試センターの令和6年度予算(収入・支出)額は?

収入額(予算)

成績提供手数料が1回あたり1,500円とすると、
1,407,333.33・・・と割り切れない。1,600円とすると、1,319,375回となる。
いずれにしても謎な回数。

成績通知手数料は1回あたり800円なので、
402,500人が成績通知を依頼することを想定しているということになる。

支出額(予算)

「試験問題の作成・点検」「試験問題等の印刷・輸送」「試験問題の外部評価と自己点検・評価」が49億7300万円

共通テストの実施」における「大学に配分する試験会場運営費等」が30億4300万円

となっている。

これだけの人とお金をかけて実施する大学入学共通テスト。
明日はいよいよ1日目。

全志願者が無事に受験をし、力を100%、いや120%発揮できますように。
運営する大学の教職員の皆さまにおかれましては、受験生の解答環境を整えていただきありがとうございます。
気を張った2日間になると思います。どうぞお体ご自愛下さい。

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