見出し画像

村上春樹風に宇宙を呟く

【村上春樹風に宇宙を呟く】
ーーーー
例えば住んでいる星を捨てて、
回転するブラックホール(以降「bh」と表記)の周辺に居を構えたとする。

共同体から毎日出る廃棄物はトラックに積まれ、入念に計算されたbhの軌道に向かって運ばれる。

bhに近づいたところでトラックの荷台が開けられ、ゴミはホールに落ちていく。これでゴミは永遠に処分出来たことになる。

ゴミは自転しながら、螺旋の軌道に沿って落ち、スピンをわずかに乱す、するとbhの回転エネルギーが解放されるので、共同体はそのエネルギーを工業に活用する。

つまりゴミを完全に処理して、それを純粋なエネルギーに変えるという一挙両得なのだ!

三杯目の赤ワインを飲み干そうとした時、
「一体私は何故ここにいるんだろう?」という疑問に襲われた。

「一体私は何を考えていたんだろう?」

…あめだ。
雨のせいでテニスが中止になり、お外に出る気にもならず、大人しく読書をしていたはずだ!

私はソファーから起き上がり、飲みかけの赤ワインを口に含んだ。
#台風のばかやろお
ーーーーー
#本
#読書
#雨
#宇宙
#村上春樹風に宇宙を呟く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?