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大雪(洋梨とハーブ)移ろいゆく水と花

一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。

移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。

今回は第四十七回目の『大雪』、emmyからのお手紙です。
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Mayuさん、こんにちは。
雲の厚い日が続き、寒さに冬の季節を実感するようになったこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

前回いただいたお手紙の「枯れ葉と著莪」の流れるような佇まいや器に映る葉の影にも風情があってとても素敵でした。Mayuさんのいけばなを拝見しつつ今年訪れた場所の木々の紅葉はどんな景色なのだろうとつい想像してしまいました。

冷える雨が降ったり、ぬるい風が吹いたりと揺らぎのあるお天気に、身体も気忙しさと気怠さが同居するようだなと思っていたのですが大雪であるこの時期は熊も冬ごもりのとき。熊も巣にこもるくらいなのだから気怠さもしょうがないよなあ、などと季節と気圧のせいにしてやり過ごしています。

閉塞成冬という候では天地が塞がれ、生きものは静かにひそめるとのこと。
最近では野花や草の色もひっそりと濃暗に感じるような気がします。


大雪の旬の食材といえば洋梨や鱈や大根。あつあつの湯豆腐なんかも美味しく感じられる頃。なんだか白っぽいものに目を奪われてしまう今回は洋梨を使ってドリンクをつくりました。


洋梨をアニス、レモングラスと一緒に抽出し、とろりと甘い果汁にうま味の強い煎茶と合わせました。

最後に焦がした生姜の香りをかぶせて、ほんのりスパイシーな香りを付けました。

とろっとした口あたりに濃厚な洋梨と煎茶の味わい。ハーブの余韻が残ります。口のすぼまったグラスで香りを閉じ込め、味わいに香りを乗せるようにしています。


冬の季節を感じられる一杯になったかと思います。

もう今年最後のお手紙になるのですね!
まだまだ今年の振り返りは考えられない気持ちですが。。。

年の暮れにむかい、お忙しい時期かと思いますが
Mayuさんもどうかご自愛ください。


それではまた!

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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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emmy

MayuArai

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