国際問題に対する弱腰は国益を損ねるという事
重大な国際問題として対応するべき
本来こうした事が行われた場合、国際問題となります。
冒頭の引用記事でもわかりますが、日本側が抗議したり、遺憾とだけ言ったり、中国側に自制を求めたりしても意味はありません。
日本側が毅然とした態度を示さないからこそ、中国側はこの件で調子に乗っています。
「いい人もいる」とか「みんなが反日じゃない」という性善説と綺麗事で考えてはいけないわけ
処理水を「汚染水」と言い換え、科学的な事実を受け入れない中国。
そして国と個人両方で反日的な印象操作・プロパガンダキャンペーンが行われ、嫌がらせもしています。
いい人もいる、中国人みんなが嫌がらせをしていない、では済まされない大問題だと思います。
中国では政治体制、社会そのもの、教育、マスコミ、SNSを含むネット環境など、ありとあらゆる場面で中国共産党の考え方や歴史観が根深く刷り込まれています。北朝鮮のようなあからさまなプロパガンダでなくても、社会の全てに染み込んでいるわけですね。だから「いい人」「嫌がらせをしていない人」でも中国政府側の言い分や考え方を少なくとも一定以上受け入れています。(そもそも中国政府の立場や歴史観・価値観に反対の中国人が大多数ならば、今の中国という国や体制は存在しないのではと思います。)
例え嫌がらせに異議を唱える中国人がいたとしても、それはあくまでも抗議の仕方に対する異議であり、処理水放出反対や海産物輸入禁止などに対する異議ではないのですね。そして仮に国際社会の世論と科学的な事実を受け入れ、中国政府の立場に否定的な中国人がいたとしても、人口比で言えば極わずかでしょうし、その極わずかな人達は意見を大っぴらに言えない上に中国政府の体制にも刃向かえません。
極一部のまともな人を否定するつもりはありませんが、同様に極一部の個人が冷静だからといって、中国政府の立場や中国社会で普遍的な考え方を肯定するわけにはいかないと思うのです。2012年の大規模反日暴動同様に、中国は自国の実態を隠蔽するために、処理水や日本の海産物に関する科学的な事実を無視して、嫌がらせも肯定しています。国際社会に対する情報操作キャンペーンとしては失敗していますが、中国社会と中国人に対しては大成功という事になります。
国や価値観は基本的には変わらないという現実
中国はそういう国であり、こちらとは価値観も政治体制も相容れない。そして中国の立場や価値観が変わる事はないというシビアな現実を受け入れるべきではないでしょうか。
民族や国籍を理由とした憎悪を煽るつもりはありませんが、政治体制、社会、そして文化の違いにより、国民の平均的な価値観が、こちらと真逆であるという事を知らないといけないと思います。
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