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国家安全保障への脅威でカナダ政府がTikTokの国内事業停止を命令

TikTokのカナダ国内の事業を担当していたTikTok Technology Canada, Inc。
この会社の親会社は中国のByteDance社。

カナダ投資法に基づく国家安全保障審査の結果及び同国・パートナー国の諜報機関などからの助言により、安全保障に脅威をもたらす可能性が高いとしてTikTok Technology Canada, Inc.の事業停止が命じられました。

なおカナダ国民は政府・行政所有の端末ではない限り、アプリのインストールやサービスの使用は出来ますが、中国政府が関与しているTikTok(関連会社含む)への規制がカナダで一歩進みました。

事業停止命令の判断に貢献したのはこちらの法律:

Investment Canada Act(カナダ投資法)
https://ised-isde.canada.ca/site/investment-canada-act/en 
(カナダ政府サイト)
サイトに記載されている法律の概要を訳してみました:

カナダ投資法は、カナダ国籍を持たない者による重要な投資がカナダ経済に貢献する事を確実にするためにあります。さらに国家の安全保障に反する事がないよう、政府がその規模に関わらず外国による投資を審査する権限も与えています。

この投資法は経済的な発展のための積極的な投資環境を保ちながら、国家安全保障を害する可能性がある目的で機密性が高い財産、技術、インフラ、個人情報を所有または支配しようとする外国の関係者等からカナダを守る事を目的としています。

https://ised-isde.canada.ca/site/investment-canada-act/en   より和訳

世界各国で進む、経済安保的な視点に基づくTikTokの規制。
一方で日本国内では危機意識が低い事が否めません。



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