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【番外編】日本の世界遺産にしたい名所5選

こんにちは!永高の中学受験部屋です!

今回は番外編ということで勝手に日本の世界遺産にしたい名所5選を選んでみました!!

独断と偏見ですのでお手柔らかにお願いします。笑

と、その前に現在毎日更新中の世界遺産シリーズはこちらからご覧ください。


世界遺産の登録基準

富士山

まずは、世界遺産について簡単に復習をしておきましょう。
詳しくは世界遺産シリーズ⓪の記事をご覧ください。

世界遺産は、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物であり、現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です(日本ユネスコ協会連盟HPより)。
世界遺産に登録されるためには下記の基準のいずれか1つ以上を満たす必要があります。

【文化遺産】
人間の創造的才能を表す傑作である。
建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値観の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
③現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
⑤あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの)
顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある。
【自然遺産】
最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
⑧生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。
⑨陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。
⑩学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する。
(日本ユネスコ協会連盟HPより引用)

また現在、世界遺産暫定一覧表候補の文化資産として以下が挙げられています。

○ 「北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群」
○ 「最上川の文化的景観-舟運と水が育んだ農と祈り,豊饒な大地-」
○ 「松島-貝塚群に見る縄文の原風景」
○ 「水戸藩の学問・教育遺産群」
○ 「足尾銅山-日本の近代化・産業化と公害対策の起点-」
○ 「足利学校と足利氏の遺産」
○ 「埼玉古墳群-古代東アジア古墳文化の終着点-」
○ 「近世高岡の文化遺産群」
○ 「立山・黒部~防災大国日本のモデル-信仰・砂防・発電-~」
○ 「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」
○ 「霊峰白山と山麓の文化的景観-自然・生業・信仰-」
○ 「若狭の社寺建造物群と文化的景観-神仏習合を基調とした中世景観」
○ 「日本製糸業近代化遺産~日本の近代化をリードし,世界に羽ばたいた糸都岡谷の製糸資産~」
○ 「善光寺と門前町」
○ 「松本城」
○ 「妻籠宿・馬籠宿と中山道-『夜明け前』の世界-」
○ 「飛騨高山の町並みと祭礼の場-伝統的な町並みと屋台祭礼の文化的景観-」
○ 「天橋立-日本の文化景観の原点」
○ 「近世岡山の文化・土木遺産群-岡山藩郡代津田永忠の事績-」
○ 「三徳山-信仰の山と文化的景観-」
○ 「萩-日本の近世社会を切り拓いた城下町の顕著な都市遺産」
○ 「錦帯橋と岩国の町割」
○ 「山口に花開いた大内文化の遺産-京都文化と大陸文化の受容と融合による国際性豊かな独自の文化-」
○ 「四国八十八箇所霊場と遍路道」
○ 「宇佐・国東-「神仏習合」の原風景」
○ 「阿蘇-火山との共生とその文化的景観」
○ 「竹富島・波照間島の文化的景観~黒潮に育まれた亜熱帯海域の小島~」
(文化庁HPより引用)

と予備知識はここまでにして早速本題に入っていきましょう。

まず初めに紹介するのは伊勢神宮です。

伊勢神宮

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伊勢神宮とは

伊勢神宮とは一般的な呼び方で、正式には「神宮」といいます。内宮と外宮があり、「お伊勢参りは外宮から」がならわしとなっています。
皇室の御祖先であり、日本人の総氏神天照大御神をおまつりする全国神社の中心で、全国約8万社の神社の中で、最大の聖域であり全国の神社の中でも格別のお宮として崇敬を集めています。

なぜ登録されていないのか

世界遺産シリーズ⑩でも紹介しましたが、一説によると、伊勢神宮が20年に1度行う遷宮に理由があるようです。
遷宮は、20年に1度、社殿を造り替えて常に瑞々しい状態を保つという「神宮最大のお祭り」です。平成25年(2013)には第62回目が行われ、次期遷宮は令和15年(2033)に行われる予定です。
神宮が世界遺産に登録された場合には、遷宮のたびにユネスコの許可が必要になってしまうことが、世界遺産に登録されない理由の一つといわれています。

続いては鎌倉をご紹介します!

鎌倉

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鎌倉とは

源頼朝鎌倉幕府を開いた後、鶴岡八幡宮を中心に鎌倉の町が整備されました。鎌倉は、三方を山に囲まれ、一方が海に面した自然豊かな場所です。
高徳院には鎌倉大仏があります。高さ約11.3m、重量約121tという大迫力です。鎌倉五山(建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺)をはじめとして、多くの寺院があります。
「鎌倉七切通(かまくらななきりどおし)」などと呼ばれる切通も有名です。

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なぜ登録されていないのか

鎌倉は世界文化遺産への登録を目指していました。しかし、武家の古都・鎌倉を証明できる物的証拠が不十分として暫定リストから外されてしまいました。つまり、史実としては認められても、鎌倉時代の武家政権そのものや当時の人々の暮らしを示す証拠が不足しているとされたのでした。
しかし、コンセプトを捉え直して再び挑戦し、鎌倉が世界遺産になる日が来るかもしれません。

3つ目は東京タワーです。

東京タワー

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東京タワーとは

東京タワーは東京都港区にある総合電波塔の愛称で、1958年に竣工されました。正式名称は「日本電波塔」といいます。高さは333mで現在では東京スカイツリーに次ぐ日本で2番目に高い建造物です。

なぜ登録されていないのか

世界遺産に登録されている1889年に完成したエッフェル塔と比べるとまだ歴史が新しく、世界遺産に認定される歴史的背景がないなどの事情もあってか、世界遺産登録に踏み出していないそうです。
ですが、東京タワーは、自立式鉄塔としてはエッフェル塔を凌いで当時世界最高の高さとなり、戦後復興・高度経済成長の象徴、そして電波塔の役目を終えた今もなお日本の首都「東京」のシンボルであることからすると、個人的には世界遺産認定されてもいいのかなと思ったりします...笑

続いてご紹介するのは彦根城です。

彦根城

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彦根城とは

江戸時代に彦根藩の政庁が置かれた城で国宝や特別史跡となっています。
彦根山は「金亀山(こんきやま)」の異名を持つため、金亀城(こんきじょう)とも呼ばれました。この彦根城は多くの大老を輩出した譜代大名として有名な井伊氏の居城でした。
江戸時代に藩の拠点となった城の中でも城全体の保存状態が最も良く、江戸時代の政治体制をあらわす「代表例」ともいえる、価値ある遺産です。

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なぜ登録されていないのか

彦根城は世界文化遺産の暫定リストに記載されています。しかし国内の類似した世界遺産として「姫路城」がすでに登録されていることや近年の世界遺産認定の厳格化などから、彦根城の推薦・登録が難しくなっているとも言われています。

姫路城の記事はこちらからお読みください!

最後に足尾銅山を紹介します!

足尾銅山

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足尾銅山とは

「足尾銅山跡」として国の史跡に指定されています。
足尾銅山鉱毒事件は、19世紀後半の明治時代初期から栃木県と群馬県の渡良瀬川周辺で起きた日本で初めてとなる公害事件です。
足尾銅山の開発により排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの有害物質が周辺環境に著しい影響をもたらし、1890年代より政治家 田中正造が中心となり国に問題提起したことで知られています。
なお、足尾で採掘された銅は、東照宮や江戸城などの瓦等の製造にも使われていたそうです。

足尾銅山のある日光市には既に有名な世界遺産がありますね。

なぜ登録されていないのか

「鉱害防除技術」に関連する資産については、技術史的な観点からは一定の評価が得られているものの、文化庁は「世界史的・国際的な観点から、鉱害防除関連資産が顕著な普遍的価値を持ち得ることの証明が不十分である」としています。「顕著な普遍的価値」が認められれば、世界遺産になる日も近いかもしれません。今後の取り組みに期待です!

足尾銅山鉱毒事件は近代化の「陰」ともいえますが、その一方で、近代化の「光」である明治時代の産業革命遺産については世界遺産に登録されています。

最後に

いかがだったでしょうか?

他にも紹介したい名所はたくさんありますが今回は厳選してこの5名所にしました!

皆さんもなんで世界遺産にならないの!?!と疑問視する名所がありましたらコメントで教えてください!



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