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表現の奥の美しさ、表現することの美しさ


一昨日に満月を迎えて、次の新月に向けてまた月が少しづつ欠け始めました。
ネイティブアメリカンの農事歴では、「寒さが厳しく大地の多くが雪に覆われる季節」にちなんで2月の満月を「スノームーン」と呼ぶそうです。
雪の下でじっと春を待つ大地を、澄んだ空気の中鮮やかな満月が見守っている、そんなイメージが浮かびます。
今回の満月は「自己表現」「創造」といったテーマについて努力してきたことが満ちるタイミングでもあるそうです。
先ほどのイメージも影響してるのですが、目に見えるような変化や成果では無くとも、自分の内面で着実に育まれ満ちてきているものへの感度も大切にしていきたいなと思いました。

「自己表現」「創造」はまさに表現アートのテーマでもあります。
この機会にあやかって、何かしたいという気持ちが湧いてきました。
そこで、以前表現アートセラピーの概要のようなものを書いたのですが、私が体験して感じた表現アートの魅力についても少しづつ書いていきたいと思います。


表現の奥の美しさ、表現することの美しさ

WSならではだなと思うのが、自分だけではなく絵をはじめ様々な他者の表現を見る機会があることです。
他者の絵を見ると、初めの頃こそ自分と比較してあれこれ考えたり羨んだり落ち込んだりしていたのですが…
でも、そんなこともどうでも良くなるくらい、多種多様な表現が目の前にあることに視野が開けた感じがし、その表現にしかない美しさとパワーがあることに圧倒されました。
良いとかダメとかジャッジメントを下していた自分に、問答無用に鉄槌が下ったような瞬間でした。
同時に、表現されたものの全てを肯定し包容してくれるアートの懐の広さに深い安心感も感じました。

表現アートセラピーでは、様々なテーマで様々な事象や感情を扱います。
一般的にポジティブとされているものもあれば、ネガティブなものもあります。
シェアの際に「ちょっとこれはネガティブなやつで〜」と相手がおずおずと差し出したその絵に、好感を持ったり心動かされることが少なくありません。
ネガティブなものは、あまり良しとされない風潮を感じたり、自分も良い気分にはならないから触れたくなかったりなど、人それぞれ色んな理由で多くの場合は抑圧したり解消することにフォーカスしたりすると思います(逆に爆発的に表出するのも、肯定的に思えてないことの表れです)。
アートの懐を借りながらネガティブを表現してみるのは、その奥にある美しさや何か大切なものに出会うチャンスなんじゃないかと信じています。

あと、これは自分がサポート側にまわるようになり特に感じていることなのですが、参加者一人一人がワークに取り組む姿が本当に美しいなというこということ。
ただ静かにそこに居て、一心にアートと自分と向き合ってる姿は神々しささえ感じて何度見ても感動します。





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