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今年の仕事総括

教員的には、本来年度末に総括すべきなんですけどね。まあキリがいいということで。

論文

結果から言えば学術論文が3報(うち筆頭著者2報)、書籍の分担章が1つ出ましたが、「生みの苦しみ」をこれでもかというほど味わいました。今年初めに出た論文なんて、2年前にはある程度形になっていたのに共著の方が駄々をこねてなかなか完成せず、ようやくなだめてまとめたら今度は全然アクセプトまでたどりつけずで本当に大変でした。ようやくアクセプトされた後、共著の方々と(実験のお手伝いをしてくれたパートさんも含めて)、祝杯を挙げたのはいい記憶になりました。書籍の方も結局はみんなの足並みが揃わなかったため、私自身の原稿はこれまた2年くらい前には完成していたのに、書籍として世に出たのが今年になったという感じ。まあこれは編集委員の先生が大変だったというだけで、私自身は(待たされただけだから)それほど大変だったわけではないのですが。

研究

論文を念頭に置かずに好きなようにやり始めた実験が思いがけず軌道に乗り、しまったこれだったらもっと最初にきちんと戦略を立てておけばよかったとも思いました。もっとも、周りからは全く求められていない研究なので、来年度にこの実験が出来るかどうかは「科研費が通るかどうか」に尽きますね。

授業

この大学に来てずっと担当している科目については、個人的には年々ブラッシュアップしていると思うのですが、学生の理解度は年々下がっています。以前にも書いている気がしますが、学生の質が変わっているのを実感します。コロナ禍で高校での授業のオンライン化が進み、学生が「聞かない・読まない・書かない」でも授業が成り立ってしまったからではないかとも推察したりします。あとは高校側も年々「至れり尽くせり化」が進んでいて、そうやって「聞かない・読まない・書かない」学生でもなんとか点をつけて最後は救っちゃうので、学生にしても「最後は周りが何とかしてくれる」と舐めている感じもします。もちろん全部が全部というわけではないですけど。

学生対応

これは仕方のないことですが、年々私は年を取るし、一方で学生は毎年新しく入ってくるので、どんどん年齢差が開いていきます。かといってこちらから学生にすりよっておもねるのはどうも違う気がして、フラットに接したいといつも思っています。一方で、「聞く力(最近の言葉だと「傾聴力」)」をもっとつけなきゃなあと痛感することもしばしば。つい先生目線になってしまって、そこはこうしたらいいのに、とつい口を出しちゃうんだよなー。

年度末まで残り数か月。授業の残り回数もわずかだし、卒論も追い込みの時期になっています。気持ちを新たに、一つ一つに真摯に取り組まなくては!!