ボク、利賀村からやって来ました。Ⅱ
さあーて、GWに突入してますが、旅行や行楽に出られてる方、故郷に帰省されている方、お仕事の方、どこにも出かけずに普段出来ない事にトライしている方、皆さんそれぞれの時間を過ごされているかと思います。
ちょこっと、そば粉を使った料理で気晴らししてみては如何でしょうか?
前回、雪深いところから遠くまでやって来た僕は、蕎麦がき、ガレット、ブリニに変身させてもらいました。
スィーツ編をご案内する予定でしたが、その前にお酒のアテとしてどうしてもこれは皆さんに知っておいて欲しいという逸品がありますので、ご紹介したいと思います。
『そば味噌』と『そば豆腐』です。
今回は、この2品に絞ってレシピと試食をしたいと思います。
勿論、そば粉はこちらを使用しています。
先般、茶屋ファームさんとお会いした時に玄蕎麦の剥き実をおねだりしたら剥き実前の物と剥き実の双方を頂戴しました。
今回この頂き物を使って、そば粉をベースとしたメニューレシピをご紹介させて頂きます。
・そば味噌
(1)そば味噌(オーソドックス・スタイル)
〈材料〉
・大葉 5枚
・味噌 20g
・そばのむき実 10g
・味醂 大さじ1
・砂糖 大さじ1
〈作り方〉
1️⃣ 小型フライパンか卵焼きフライパンを強火で熱し、そばの剥き実を空炒りする。少しきつね色が見えたら、終了し小皿に移す。
2️⃣ 大葉の軸だけカットする。
3️⃣ 味噌、味醂、砂糖を加え、よく練ってから600wで20秒レンジアップする。
4️⃣ 1️⃣と3️⃣ を軽く混ぜ、均等になるようならしておく。
5️⃣ 2️⃣ の 大葉に 4️⃣ を目分量で一口分入れる。
6⃣ 大葉を巻いて出来上がり。
尚、味噌は人によって好みがわかれるので、赤味噌や八丁味噌などを使っても美味しく食べられと思いますよ。
(2)そば味噌(そば粉を加えたスタイル)
〈材料〉
・大葉 6枚
・味噌 20g
・そばのむき実 10g
・そば粉 10g
・味醂 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・水 10cc
オーソドックススタイルにそば粉を加えた。
1️⃣2⃣まではオーソドックスと同じ、3️⃣の時にそば粉をプラス。
硬めに仕上がるので、さらに水を10cc加えてからレンジアップする。
味噌、そば粉、味醂、砂糖、水を加え、良く練ってからレンジ600wで20秒加熱。
そこに炒った蕎麦の剥き実を加え、軽く混ぜる。
・そば豆腐
〈材料〉
・本葛粉 40g
・そば粉 60g
・そば殻 10g
・水 500cc
〈作り方〉
1️⃣ 玄蕎麦(剥き実前)を使って、そば殻を作ります。
茶葉用ミルに玄蕎麦を20gほど入れ、グラインドを1分ほど掛ける。
2⃣ 本葛を水に溶かす。
3️⃣ 1️⃣の玄蕎麦殻10gだけミルから取り出し、水を加え、溶いておく。
4⃣ 2⃣と3⃣を混ぜ、残りの水を全て注ぎ、良く撹拌する。
5⃣ 4⃣を手鍋に移す。
6⃣ ダマにならないように、木べらでかき混ぜながら仕上げます。
7⃣ 耐熱ガラス容器に移し、柔らかいゴム製のスプーンなどで表面を平らに均します。
8⃣ 粗熱が取れたら、冷蔵庫で3時間程、冷やします。
9⃣ 容器に包丁を入れ、半分ほど取り出して、2cm幅ほどに切り分けます。
《食す》
・そば味噌
オーソドックススタイルの物は、当然、これはこれでいつもながら大変美味である。
しかし、そば粉をブレンドした物が想定した以上に美味しく出来上がった。
かっちりと固い出来上がりだが、そば粉によってマイルドな味に出来上がり蕎麦の実のカリカリ感もあって、ヤミツキ間違いなし!
つまみだけでなく、ちょっとした大人のお茶ウケにもなっちゃいますよ。
・そば豆腐
これはもう絶品だ。ぷるぷる感が堪らない。
蕎麦殻を加えた事で蕎麦の風味がグンと増し、味噌ダレで食べても、山葵醤油(我が家ではポン酢)で食べても極上の逸品である。
もうこれは、日本酒に合わせるしかない!
というワケで、本日のイッポンはこちらになります。
《今宵の日本酒》
今宵は、最近ハマっている人気酒造の純米吟醸で頂くとしよう。
ここだけの話、このお酒が近くのスーパーでキャンペーン中らしくて、とんでもない値段で買えるのだ。(こわくてここには書けない値段です。)
人気酒造というネーミングとラベルイラストが気になって、購入して以来何本呑み尽くしただろうか?
とろっとした吞み口で、重たくなく軽すぎず、甘すぎず、辛すぎずのちょうど、ど真ん中のお酒である。しかもオーガニックの純米吟醸。
近頃、こんなに気に入ったお酒は中々ないと思っている次第。
あまけに有難いことにコスパも申し分ない。
『上喜元 古酒』(こちらは本醸造酒ではある。)以来、家呑みでは最上位の日本酒である。
どんなアテにもばっちり合う優れものだ。
日本酒のうんちくについては、以下を復習してみてください。
精米歩合、日本酒度について、純米酒、醸造酒など日本酒の区分について纏めてありますよ。
あとがき
そば味噌、そば豆腐ともに期待を裏切らない、呑みすけの前奏のアテとしては、とても優れた逸品である。
お蕎麦屋さんならではのおつまみについては、茶屋ファームさんとの出会いと共にお邪魔した町田『そばの里 ときわや』さんでの蕎麦屋さんでの大人呑みについて、下記に記載しています。
『江戸の海苔』『田楽』『干大根の本かえし漬け』『鴨の薫製』『鰊の煮付け』、手打ち蕎麦屋さんならではの粋なつまみが揃っていますよ。
う~ん、シメの蕎麦が欲しくなってしまった。
しまった。
こんなことなら、手打ち蕎麦をどちらかで調達しておくんだった。
次号『ボク、利賀村からやって来ました。Ⅲ』では、今度こそスィーツ編をご紹介したいと思います。