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横浜山手西洋館を歩く(其の弍)/横浜市イギリス館・山手111番館

 大好きな横浜、山手西洋館を訪ね歩くのはこれで2度目となる。
残すところ6館あるので、2、3館は周りたい。

前回の記事はこちら。

先頭車両に近い位置で乗車した為、横浜駅では初めて進行方向一番前のエスカレーターを降りた。
すると、そこには大きな壁画が、、、。

DRAGON76さん作の壁画

おぉ~っと、圧倒されて見とれていたら、それはDRAGON76さんという著名なストリートアーチィストの作品だった。

アメリカ・ミネアポリスで白人警官に暴行受け、圧迫死されたジョージ・フロイドさんの事件は、ほとんどの人が覚えていると思います。
この事件を受け、Black Lives Matter運動がアメリカ全土、世界へと広がり、人種間の分断がさらに表面化したのもご存知の通りです。

DRAGON76さんは、ニューヨークでジョージ・フロイドさんのストリートアートを描き、世界から注目されている方だ。

常に『共存』をテーマの根底において作品の柱としているそうである。

横浜駅に来られたら、一度見られることお薦めします。
場所は、数年前にできた商業空間「エキュートエディション横浜」。
ここを目指して、降車すれば見ることができますよ。


訪問日:2024/6/14

 本題に入るとしよう。
みなとみらい線に乗り換えて、元町・横浜中華街駅へ。
6番出口を目指す。
エスカレーターを幾度か乗り換え、4階に到着!

目の前では、新婚さんを囲み、皆が祝福してカメラを向けていた。
Congratulations on your wedding.🎉

そして、そこはアメリカ山公園。
改札を出て4階まで上り、外に出たら公園なんて如何にもオシャレな横浜らしい。


『港の見える丘公園』に到着。
折角なので、良い眺めを味わって行こう。

港の見える丘公園


ベイブリッジが目の前に
@港が見える丘公園
港方向
@港が見える丘公園

寄り道は、ここまで。

🔶横浜市イギリス館

イギリス館


British Consular Residence
英国総領事公邸
かつて英国総領事公邸だった由緒が残されていた
エントランス付近
エントランス

 現在地に建てられ90年近く経っているので、老朽化しているイメージ。もしかすると移築されてないので、外観はあまり手が付けられてないかもしれない。
会議、打ち合わせなどで使われてるので、この日も人の出入りがパラパラとあった。

横浜市イギリス館は、昭和12(1937)年に、上海の大英工部総署の設計によって、英国総領事公邸として、現在地に建てられました。
鉄筋コンクリート2階建てで、広い敷地と建物規模をもち、東アジアにある領事公邸の中でも、上位に格付けられていました。
主屋の1階の南側には、西からサンポーチ、客間、食堂が並び、広々としたテラスは芝生の庭につながっています。2階には寝室や化粧室が配置され、広い窓からは庭や港の眺望が楽しめます。
地下にはワインセラーもあり、東側の付属屋は使用人の住居として使用されていました。玄関脇にはめ込まれた王冠入りの銘版(ジョージⅥ世の時代)や、正面脇の銅板(British Consular Residence)が、旧英国総領事公邸であった由緒を示しています。

昭和44(1969)年に横浜市が取得し、1階のホールはコンサートに、2階の集会室は会議等に利用されています。また、平成14(2002)年からは、2階の展示室と復元された寝室を一般公開しています。

出典:ホームページより


長崎グラバー邸神戸風見鶏の館
と並んで
コロニアルスタイル
(植民地風住宅)の建物

コロニアルスタイルとは、そも何か?
その土地の材料や風土と、母国の建築様式と結合して作り上げられた建造物で、イギリス式、フランス式に大別される。
主に木造で、板を横に貼った壁と、建物正面のポーチ、大きな窓とベランダが特徴的な建築様式だそうですよ。


使用人の部屋には
暖房設備がない。
ひどいね。
今では考えられない


寝室
寝室説明
休憩室



紋章 GR Ⅵ1937
ジョージ6世時代
1937年に建てられたという証
丸窓
船窓をモチーフにしたそうだ。
反射して写り込んでいるのが丸窓です。(>_<)


張り出し窓について
ここも丸窓が写り込んで見難い(>_<)失礼!


ホール


集会室
使用中で閲覧出来ず
ゲストルーム
カーテン越しに庭が見える


横浜を彩った外国人


左から
Mrs. King(イギリス総領事夫人)
Mr. Lionel M. Summers
(アメリカ領事館総領事)
Mr. Douglas W. Overton
(アメリカ領事館副領事 /
立教大学名誉教授)


イギリス館を出ると、あちらこちらに紫陽花が見ごろ。

紫陽花がもこもこっと


港が見える丘公園
ローズガーデン
のプレート

残念ながら、バラは次は10月頃かな?


🔶山手111番館


山手111番館
裏手より
山手111番館
正面エントランス
門扉
山手111番館
正面エントランス側より

2階は一般開放されてないということで1階のみの見学です。

山手111番館は、横浜市イギリス館の南側にあるスパニッシュスタイルの洋館です。
ワシン坂通りに面した広い芝生を前庭とし、港の見える丘公園のローズガーデンを見下ろす建物は、大正15(1926)年にアメリカ人ラフィン氏の住宅として建設されました。
設計者は、ベーリック・ホールと同じく、J.H.モーガンです。
玄関前の3連アーチが同じ意匠ですが、山手111番館は天井がなくパーゴラになっているため、異なる印象を与えます。
大正9(1920)年に来日したモーガンは、横浜を中心に数多くの作品を残していますが、山手111番館は彼の代表作の一つと言えます。
赤い瓦屋根に白壁の建物は、地階がコンクリート、地上が木造2階建ての寄棟造りです。
創建当時は、地階部分にガレージや使用人部屋、1階に吹き抜けのホール、厨房、食堂と居室、2階は海を見晴らす寝室と回廊、スリーピングポーチを配していました。
横浜市は、平成8(1996)年に敷地を取得し、建物の寄贈を受けて保存、改修工事を行い、平成11(1999)年から一般公開しています。館内は昭和初期の洋館を体験できるよう家具などを配置し、設計者モーガンに関する展示等も行っています。現在、ローズガーデンから入る地階部分は、喫茶室として利用されています。

出典:ホームページより

父と貿易商の共同経営をおこなっていた、ジョン・エドワード・ラフィン(John Edward Laffin、1890~1971)の邸宅として建てられたそうだ。
アメリカ人の父と日本人の母ミヨの間に生まれたハーフで、7人兄弟の長男、アメリカの士官学校で学び、横浜に帰郷後はその時に学んだ知識を活かし、18フィート艇を建造販売し、大きな成功を収めたという。 
横浜で活躍したジョン・エドワード・ラフィンは、大正後半にロシア系の女性:マリア・イワノフと結婚。
ジョンのために、父:トーマス・ラフィンが贈ったのがこの邸宅だそうだ。

ジョン・エドワード・ラフィン


ホール
柱のない回廊と吹き抜けの優雅な空間です。
暖炉がシブい。
リビングルーム
リビング奥の部屋
設計者 J.H.モーガン
写っている女性は、石井たまの
という英語が堪能な女性で
婚姻関係になく、
終生横浜で共に暮らしたようだ。
主要作品
大沢工業ビル/関東学院中学校/旧根岸競馬場一等馬見所
ベーリック・ホール/横浜山手聖公会/外国人墓地正門


正面玄関から外にでて右手を見ると、なにやら涼し気な景色が。


横から見た111番館

気が付けば午後1時半、洋館巡りは、本日はここまでとしよう。
またしても、中華街に行くことにした。


ランチにしよう

🔷ふたたび萬珍樓

前回、コケてしまった『楽園』にリベンジだ。
どうしても、細麺のかた焼きそばが食べたいのだ。

中華街に辿りつき、楽園を再び目指す。
14時にはなってない。
今度こそは、と頑張って辿りつくも
、、、またしても『準備中』の貼紙。

おなかが空いた。
知らない店に飛び込むのは、避けよう。
ということで、またしても『萬珍樓』へ。(芸がないね(>_<))

焼きそばは、先刻味見したので『中華丼』をオーダー。
その前にこれだけ歩いてきたので、ご褒美にやっぱりビール🍺

中華丼

さて、パクつくとしよう。
こってりしていてそれでも重たくない味付けだ。
しかし食べ込んでいくうちに結構なボリュームがあることに気がついた。

しまった。ビールは止めておくべきだった。
アフターフェスティバル
ふぅ~う、なんとか完食。

食後のコーヒーで仕上げよう!

カップがカワイイね(^^♪


はてさて、最後に関帝廟に寄ってから帰るとしよう。

関帝廟
関帝廟
関帝廟
中華街東門


 これにて終了!
と思ったんだが、
「ちょ〜っと、待った。」

月星真夜さんの素敵な記事にすっかり魅了されてしまい、紫陽花の見頃時期を逃がしてはなるまいと思い立って、翌々日にはふたたび横浜へ。

その前に素敵な記事なので、まずは下記記事にお目通しとスキをお願いします!
それから戻って来てくださいね。



訪問日:2024/6/16

🔶番外編

🔷野毛 千花庵ちはなあん
野毛のお蕎麦屋さんに直行。
暑い中、外で並んでいるお客さんが2組。
ご夫婦らしいお二人に尋ねたら、予約をしてきているとのこと。
これは期待できそうだ。
30分くらい待っただろうか。

見てください。
このマニアックな店構え

店内に入ると、客席はカウンター8席、ボックス4席の計12席。

天婦羅盛り合わせとせいろを1枚所望。
「ハッピータイムでドリンクお安く提供できますけど。」
とカウンター越しに女の子に言われ、
では、ビール1杯。
またまた昼呑み、ブレーキ利かず。(>_<)

ゴーヤとパプリカの天婦羅

「塩で食べてください」との指示通り食す。
ころもがさくさくしていて野性味があり、ビールのつまみには良い!

せいろ蕎麦到着。

「まず、塩とすだちだけで食べてください。」といわれ試してみる。

塩をひとつまみし、
そこにすだちを垂らす。

蕎麦は信州安曇野産の10割そば。
麺は茹で加減が塩梅よく、腰があって中々良い食感だ。
塩味とすだちの香りが効いて絶妙である。

しっかりとした濃い口のタレ

あとは、濃い口のつゆでつるつると、わけもなく完食した。

さてと出発しよう!

🔷横浜イングリッシュガーデン

横浜へ戻り、相鉄で平沼橋へ。
駅からかなり、歩いただろうか?
とっても大きな住宅展示場を抜けたところに人だかりができている。
どうにか辿りついたようだ。

無料シャトルバスの表示板
エントランス

さあ、ここからは紫陽花さまのオンパレードだ。
とくと、ご覧あれ!

チケットを買い入場すると
いきなり絵になるアーチが
見知らぬ女性の後ろ姿が額に収まっていて何故かアート(>_<)

いかがでしたか?
紫陽花の数々、楽しんでいただけましたでしょうか?

ここからはバラと百合をちらっとだけ、撮ってきましたよー。

てっぽうユリ
ストロベリーアイス
スカシユリ?
てっぽうユリ
檀特(ダンドク)学名「カンナ・インディカ」
シェエラザード


帰りは疲れてしまい、無料シャトルバスを待って帰ることに。
立ち席ぎっしりの満員御礼、乗車率100%のバスで横浜西口まで。


これにて、横浜山手西洋館を歩く(其の弐)の終幕です。
引き続いて、其の参となる予定ですが、どうみてもあと1回で周り切れる感じではないので、其のよんまでずれ込みそうです。


最後まで、お付き合いいただき、有難うございました。


Thank you for reading !


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