見出し画像

コミュニケーション能力を本質的に高める方法

どうも、EIJIです。

今日は
「コミュニケーション能力を本質的に高める方法」
というテーマで話をします。

「コミュニケーション能力を高める」というとよく

・「まずは結論から、簡潔に話しましょう」とか

・「5W1Hを意識して、会話を深堀りしましょう。」とか

・オウム返しがどうとか、ミラーリングがどうとか。

いろいろ言われていますが、これらをどれだけ実践しても、今回の話を理解していないと、何の意味もありません。

むしろ、単なる「勘違い野郎」になって、さらに嫌われる可能性すらあります。

逆に言うと、今から話す「たった1つのこと」を実践するだけで、コミュニケ―ション能力は格段に上がります。

・スポーツトレーナー
・コンサルタント
・会社員

あなたの仕事がなんであれ、顧客の満足度や、リピート率がダイレクトに上がる。

また、恋愛、夫婦、職場など、あらゆる人間関係を改善する為にも役立つので、よければ、チェックしてみてください。


コミュニケーション下手な人の典型的特徴

まずは、以下の曲の歌詞を見てください。

Breakin’ rocks in the hot sun

I fought the law and the law won
I fought the law and the law won

I needed money ‘cause I had none

I fought the law and the law won
I fought the law and the law won

The Clash 「I fought the law」より抜粋


これは、UKロック好きな人なら誰もが知っている、クラッシュの「I fought the law」という曲の歌詞なんですが

注目して欲しいのは、太字になっている「law」という単語。

この曲の中で使われている「law」という単語、日本語に訳すと、どういう意味になるかわかりますか?

・・・

・・・

・・・

「そんなの簡単だよ。”法律”って意味だろ!」

もしそう考えてしまったのなら、もしかしたらあなたは、コミュニケーション能力が高くないかもしれません。

・・・

なぜそう言えるのかというと

周囲の歌詞や、この曲が作られた時代背景などを考慮することなく、ただ単に「law」という単語だけにフォーカスして、意味を決めつけてしまっているからです。

同じ「law」という単語でも、時代や文化が変われば、意味は全く変わります。

もしかしたら、特定の人物に対するアンチテーゼの意味で使われてるかもしれないし、自分自身に課した「規律」の意味かもしれない。

にも関わらず、そういった文脈を考慮することなく、表面的な言葉面だけ捉えて、わかった気になってしまう。

これが、コミュニケーション下手な人達に共通する典型的な特徴です。

つまり、相手の意図や言葉の裏側を汲み取らずに、表面だけを見て、自分本意に理解してしまうのです。


なぜ、コミュニケーションがうまくいかないのか?


「コミュニケーション能力を高める」というと、おそらく多くの人が「会話のスキルを高めること」と同義で捉えています。

だから、「話し方教室」的な物に通って、話す練習をしたり、NLP的な心理テクニックを学んだりします。

たしかに、それらも重要です。

重要なんですが、それ以前に

「相手の発言の意図」、「相手が今求めているもの」。

これらを正しく察することができなければ、どうなるでしょうか?


どんなに、話し方教室に通っても、心理テクニックを駆使しても、何の意味もありません。

なぜなら、相手は、そんな物求めていないから・・・

「本当は○○して欲しい」、相手はそう思っているのに、その意図を理解せず、1人よがりにしゃべり続ける。

そんな人間が、誰かから必要とされるでしょうか?

・・・

そしてそれは、「聞き上手」に徹した場合も同じです。

(たしかにこの人は、自分の話を黙って聞いてくれている。)
(話しやすいし、会話もそれなりに弾む。)

(でもこの人、私の言っていること、ちゃんと理解してるのかな?)
(ちゃんと理解してたら、こんなコメントするはずないんだけど・・)

・・・

「相手の心情を察する」ということができないと、こういう状態になってしまうんですね。

そして、最初は、小さなボタンの掛け違いでも、だんだん、「こいつは上辺だけで、私の気持ちを全然理解しようとしない」と思われ、心を閉ざされてしまうのです。

「察する力」を飛躍的に高める方法


このように、コミュニケーションが苦手な人の場合、「話し方」や「伝え方」以前に、「察する力」に問題がある場合が多いわけです。

逆に言うと、この「察する力」を磨けば、それだけで、コミュニケーション能力は大幅に向上します。

では、どうすれば、この力を高めることができるのでしょうか?

その為に私がお勧めしたいのが

「インプットの精度をひたすら高める」という方法です。


ここで言う「インプット」とは

・漫画や本
・音楽やセミナー音声
・普段見る、景色や人
・普段食べる食事

自分の中に取り込む、全ての物を指しています。

情報化社会と言われて久しい昨今。

我々の周りには、いつも大量の情報や、人・物が溢れかえっています。

その為、1つ1つの対象にフォーカスして、丁寧に考察する機会が圧倒的に減りました。

SNSを適当に読み飛ばし、本を読むときも、キーワードだけ拾って流し読み。

i-phoneでyoutubeを見ながら、ダラダラご飯を食べる。

そんな行動が習慣化されています。

その結果、全てのインプットが雑でいい加減な物になり、正しくインプットする能力が衰えていきます。

にも関わらず、誰かと会話する時だけ、正しく相手の心情を察して、インプットすることなんでできるでしょうか?

・・・


まあ、無理ですよね(苦笑)

だからこそ我々は、普段から意識的に、1つ1つのインプットを丁寧におこなった方がいいのです。

6ヶ月かけて1つの単語を読む


例えば、私は以前、「1年かけて、参加者全員で1冊の哲学書を読む」という講座に参加していました。

カント、アリストテレス、デカルト等々。

そうそうたるメンバーの著書を読みましたが

哲学者というのは、基本コミュ障です(笑)

「真理や正しさの追求」しか頭にないので、読み手のことなんて配慮してくれません。

著者にもよりますが、基本的に、初見では何言ってるかわからない・・・

だから、必然的に、1つ1つの単語や文章をかなり丁寧に読むようになるし、前後のページを何度も行ったり来たりして、頑張って文脈を理解するよう努めます。

その為、1ページ読むのに、半日~1日かかるなんてことはザラです。


さらに、その講座では、他の参加者と意志の疎通を図って、全員が「この文章は、こういう意味だ」と合意しないと、先に進めません。

ただでさえコミュ障のおっさんが書いた文章なのに、加えて大人が10人以上も集まれば、なかなか意見は揃いません。

その結果、「たった1つの単語」を読む為だけに、6ヶ月かかったこともありました。

・・・

一見すると、何の意味も無いし、「バカなんじゃないか?」と感じると思います。

思いますが、こういう体験を何度も重ねたことで私は、普通の人に比べて、かなり丁寧にインプットする習慣が身につきました。

「表面的な言葉」にだまされずに

・なぜ、この人はこういう発言をしているのか?
・どういう背景から、こういう行動を取っているのか?

それらを常に考えながら、全てのインプットをおこなうので、それに伴って「察する力」も上がった実感があります。

そしてそれは、コンサルタントやトレーナー活動をする際に、私の大きな武器になっています。

今日のまとめ


さて、今回は

「コミュニケーション能力を本質的に高める方法」

ということで、以下の話をしました。

1.コミュニケーション下手な人の多くは、相手の意図や言葉の裏側を汲み取る力(=察する力)が足りていない。

2.「察する力」が低いと、どんなに話し方教室に行っても、会話ノウハウを学んでも意味が無い。

3.その能力を高める為には、日々のインプットを1つ1つ丁寧におこなうこと。


今回の記事は、コミュニケーションの本質とも言える重要な話です。

なので、まずはご自身のできるところから
日々実践していくのがおすすめです。

その丁寧さが、後々、あなたの大切な人達との会話の中で、活きてくると思いますので。

では、今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!