001 淡海文化財論叢 第十五輯の刊行について
滋賀県の文化財研究者が還暦を迎えた際に関わりのある人が論文を献呈するという体で編む論文集を2006年に立ち上げ、その企画編集担当をしています。あれよあれよという間に10輯をこえ、今や毎年の恒例行事となっており、今年度15冊目を刊行することが出来ました。個人的にはお祭り騒ぎのような編集とお祝い会がない生活は想像できません。それはさておき、滋賀県の文化財研究の今を知ることができるものとなっているので、注目していただければありがたいです。購入を希望される方にはオンデマンド印刷で対応しております。ご連絡をいただければ対応いたします。
最新刊
淡海文化財論叢 第十五輯 目次(2023年9月刊行 一部4000円)
近藤 広「滋賀県における古墳の玉」/高橋 順之「北国脇往還藤川宿本陣の考察」/用田 政晴「膳所茶臼山古墳・兜稲荷古墳と五色塚古墳の諸関係」/細川 修平「地方社会の形成と古墳築造」/雨森 智美「栗太郡の古墳と集落の一例」/宮﨑 雅充「鴨稲荷山古墳家形石棺の三次元画像/山本 一博「依知秦氏研究ノート」/大橋 信弥「国家プロジェクトとしての近江の鉄(上)」/宮﨑 幹也「古代近江における七世紀の移住民集落」/辻川 哲朗「長浜市・桜内遺跡出土の古代銭」/西中 久典「近江国府の硯」/松葉 竜司「高島市今津町出土製塩土器と八世紀における周辺地域の塩と鉄」/藤岡 英礼「『古縁起』にみる飯道山信仰の変遷」/中井 均「近江の戦国期城郭の石垣」/古山明日香「小谷城跡出土笏谷石製品の検討」/畑中 英二「遺跡化の検討」/山口 誠司「近江における城郭出土の棟瓦」/佐藤 祐樹「大溝城遺跡出土軒瓦の整理と若干の考察」/林 昭男「資料紹介特別史跡彦根城跡表御殿整地層出土軒平瓦」/本田 洋「多賀新左衛門尉の系譜(二)」/五十嵐 正也「京極香集斎考」/小林 隆「大名家の当主について」/中江 彰「岡田氏本『藤樹先生年譜』について」/田井中 洋介「湖北地域の近世石鳥居と石工に関する覚書」/石田 雄士「重回帰分析を用いた一石五輪塔の造立年推定について」/寺前 公基「小松寺所蔵 近衞家凞筆「隷書般若心経」について」/小野 航「江戸時代の雨乞い行事の変遷」/杉江 進「近江国八幡町における「会所」の機能(下)」/大塚 活美「石塔寺の石柵とその銘文」/井上 優「鳩居堂蓮心「竹生島詣勧進弁」について」/明日 一史「百済寺横根山における近世蛭谷村の山野利用」/上垣 幸徳「『近江蒲生郡志』に見る石造物へのまなざし」/中川 敦之「【資料紹介】「栗太郡志編纂記録」に見える史料蒐集委員」/東 幸代「大正一二年(一九二三)度の琵琶湖ヨシ(葭)の流通」/北原 治「(資料紹介)昭和三年の大嘗祭悠紀斎田記録写真に写る三上藩陣屋跡について」/古川与志継「奥山寺から荒神山神社へ」/木戸 雅寿「堤ヶ谷遺跡で発見された地下壕について」/市川 秀之「長浜市菅並における河川・水路の象徴性」/加藤 秀雄「神を助けた俵藤太と猿丸太夫(二)」/高橋 大樹「ある村の念仏講衆の系譜」/佐野 正晴「長浜市余呉町文室の盆行事」/渡部 圭一「旧津田内湖のサデ網漁」/佐伯 英樹「「盃状穴」再考」/梅本 匠「人々の文化財に対する記憶から整備・活用へ」/徳網 克己「発掘現場の小穴について」/岡 智康「三次元計測を用いた石製資料の表示方法」