#私の不思議体験
#私の不思議体験
2年近く前のお話。
2019年3月の事。
仕事で関西に行った。
久しぶりの関西なので、
仲の良い友達に会おうと連絡。
全然カードゲームと関係の無い女性だ。
知り合ったきっかけもカラオケという。
この女性より歌が上手い人は滅多にいないと思う程歌が上手い。
この女性、DAMのカラオケ採点を初めてやって、
一番最初に採点した曲が、
絢香/三日月
で、
99.9点という類稀な人だ。
この曲、そんな簡単な曲では無いはずなのだが。
なんという表現をすべきか、
この女性の声は特有だ。
まるで声が楽器のような人。
自分がこんな事を思った事がある人は、
この女性と前述の三日月の絢香くらいのものだ。
こんな歌い方が出来たら、
さぞかし歌を歌うのが楽しいだろうなぁと感じさせる何かがある。
余談になるが、
絢香のライブに行った事がある人は見た事があるかもしれない。
この絢香さん、とんでもないパフォーマンスが出来る人だ。
ライブ会場のどこでもやっているわけではないが、
ある時に、突然マイクをステージに置いて、
地声のみで1曲歌い上げるという事をやった。
しかもそのうち1回は武道館だった。
普通の声量で出来る芸当ではない。
音程も安定していて、ただただ驚いた。
こんな事が出来る人そうそういないだろうと。
自分もそこそこに声量はあるが、
絶対にこんな事は出来ない。
世界の違いというものを見せつけられた瞬間だった。
久しぶりの再会
さてお話を戻そう。
この歌の上手い女性と久しぶりの再会で、
やはり短時間でもカラオケに行く我等。
そしていつもと変わらず採点を入れる。
珍しく彼女のほうから、
「たまには2人で歌おう。」
と、
これまた話題に出てくる絢香/三日月を2人で歌うことに。
結果は97点。
これ、自分で言うのもなんだが、
相当すごい事。
当たり前だけれども、
どちらか片方が下手でもダメ。
お互いに歌いやすいキーが違う男女で、
同時に歌って97点なんてまず出ない。
ちょっと練習したら2人で歌って99点出るなぁと思いつつ、
カラオケ店をあとにした。
一応書いておくけれども、
店主は決して歌が上手いわけではない。
音程をおっかける事が出来るだけ。
ただ音感が良いだけのイキモノ。
音感が良いのはただの血筋。
DAMの点数は練習したら出るようになっただけ。
この日はカラオケの後、
二人で道頓堀から少し歩いた料理店へ。
上品な和食のお店で料理とお酒を楽しんだ後、
終電まで時間があるというので、
二軒目でどこかBARを探して入ろうという事になった。
特にどのお店が良いという事もなく、
どこを目的にするでもなく、
という感じで談笑しながら歩いていた。
ところが、
たまたま歩いていた先に、
自分が泊まる予定だったビジネスホテル発見。
なお、人任せでビジネスホテルを予約していたので、
どこが最寄り駅かも知らず、
あとで1人で探せばいいと思っていた。
(一応大阪駅からさほど遠くない距離という事だけ理解していた。)
適当に歩いてまさか予約したホテルを見つけるとは。
不思議な事もあるもんだと思いつつ、
ホテルにチェックインを済ませて、
部屋にキャリーケースを放り投げ、
再度2人でBAR探し。
とあるBarへ・・
10~15分歩いて最終的にここ良さそうと思ったBARに。
静かで比較的明るめの雰囲気のBARに入る。
お客様は自分達以外は1人。
とても話しやすくて良い感じだ。
このBARのママさんは店主と一緒に行った女性が気に入ったのか、
店主などそっちのけでこの女性と話している。
この女性は歌が上手いだけでなく、
美人で性格も良く、そして関西弁。
わかる人にしかわからないが、
女性の関西弁は可愛い。
関西人の人にはわからない感覚かもしれないが、
静岡県民であり、9割標準語で話す店主にとって、
関西弁はなんか好きなのだ。
関西弁はともかく、
この女性は店主にとっては高嶺の花子さんだ。
この女性、どこへ行っても人に好かれる。
そういえば前に飲みに行った時も、
BARのオーナーから、
「天は二物を与えるんですねぇ・・・。」
と言われていた。
いや、三物以上与えられているぞ、こいつは。
人生ガチャで星5の人権キャラだよ、こいつ。
ま、店主にとっては何にも珍しくない光景だ。
この女性がどこへ行っても好かれるのはもうわかりきっている。
本人に言った事はないが、
この女性は「人間磁石ちゃん」だ。
こんな風に誰かに好かれるのもいつもの事だなと思いながら飲んでいた。
しかし、この時ばかりは不思議な事が起きた。
この女性がBARのママさんの質問攻めに回答していた際、
名字、名前、住んでいるところあたりを回答したところで、
BARのママさん、突然ピタリと動きが止まる。
ああ、大阪の方だし、
ここで何かボケるための間かな?
なんて思っていた。
そんなリアクション待ち状態だった我ら二人だが、
想像もしない一言が飛び出してきた。
「○○○○!」
・・・え?この女性のお父さんの名前?
な、何故?
二人で顔を見合わせて、ほぼ同時に
「ええ?!」
という声をあげる。
この女性のお父さん、そんな有名人?
(実際にちょっとだけ有名人。)
と思ったが、
ママのほうから回答をしてくれた。
「○○ちゃん、ここの常連だよ。」
○○ちゃん。
お客様をちゃん付け出来るほどの仲の良さという事か。
それも含めて2度びっくりな我ら二人。
大阪の街は当然日本で二番目に人口の多い土地。
東京の次に大都会な場所。
そんな場所で、適当に選んだBARに入ったら、
それが一緒にいた女性のお父さんの常連のBAR。
一体どんな確率なんだろう。
ありえるのだろうかこんな事。
大阪にどれだけの数のBARや居酒屋があるかは知らないが、
その数、5000を下る事などあるまい。
ちなみに、ちょっと前の統計で、
大阪の飲食店の数は約6万強という数字が出ている。
これには喫茶店やお酒を出さない料理店も含まれている。
それらを省いたとしても、
引き当てる難しさは相当なものだ。
一体どれほどの確率なのだろう。
そんな奇跡的な不思議な事が起きた後、
BARのママと我ら二人はより意気投合して閉店まで飲み続けた。
女性は終電までと予定していたが、
途中で
「私、タクシーで帰るから気にしないで。」
と。
なお、女性はお父さんのキープしてあるボトルを勝手に飲んでいる。
いいのだろうか?と思いながらも、
そのボトルを勝手に出せる事は、
そのボトルのキープ者との親子関係を証明するとも言える。
そして確かにそのボトルにはお父さんの名前が書いてある。
本当にお父さんご贔屓のBARなんだなぁと思いながら見ていた。
自分が贔屓にしているBARに娘が行く偶然。
(お父さんから見れば、どこの馬の骨ともわからぬ男が一緒ではあるが。)
次にお父さんはこのBARに行った時にどんな気持ちになるんだろう?
すごく面白いというか楽しいだろうなぁ。
そして減っているボトルを見て、
「しょうがねぇなぁ。」
なんて思いながら笑っているのではないかと思う。
そして、閉店時、
お腹ももう入らないというくらいに飲み食いしてのお会計。
いくらかな?
何にしてもこんな面白い事もあったんだし、
俺、全額払おう。
そう思っていたら、
BARのママ、
「いらない。」
ええええ?!
「ちょ、ちょっと待って下さい。
いらないって一体??」
「うん、○○ちゃんにつけとくから(笑)
いーのいーの。
娘はお父さんにたかっちゃいなさい!(笑)」
・・・俺、赤の他人ですよ、ママ。
さすがにお会いした事も無い方におごっていただくわけには。
「はいはい、お店閉めるからねー。
今日は本当に楽しかったよ!
まさか○○ちゃんの娘が来るなんてねぇ。」
本当にビタイチ払わずに済んでしまった。
良いのだろうか。
「適当に入ったBARが一緒にいた友人の父の行きつけの場所」
これだけでも奇跡的な話なのに、
そのBARでお腹いっぱい飲み食いして、
そのBARのママからこんな言葉をもらうのも奇跡的だ。
最後の最後まで驚かせてもらって、
楽しい1日だった。
後日、店主はこの女性のお父さんにお菓子とお礼のお手紙を送った。
まさか会った事も無い方におごってもらうとは思わなかった。
(ママが強制的につけたとはいえ。)
久しぶりの関西、
適当に歩いたら予約したホテル、
適当にBARに入ったら一緒にいた女性のお父さんの行きつけ、
そして会計時にタダ、
不思議というか奇跡というか、
驚きの1日だった。
こうやって書いてみても、
なんだか嘘っぽいと思ってしまうくらいの一日だったが、
本当に何1つ誇張無しのお話。
次に大阪に行ったらもう一度行きたいお店がまた1つ増えた、
素晴らしい1日だった。
次はしっかりお金払いますよ、ママ!
(この文を書き終わった後に知ったのだけど、
このお店はコロナの影響で辞めてしまったそうです。
もう一度行きたかった…。)
ではまた。
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