見出し画像

【英文記事に挑戦 No.812】レンガ沼に落ちた男

【この記事の内容は】

TOEIC専門塾「英語屋」講師が書いています 
・英文記事やウェブページから「TOEIC的」でありながら「大人が興味を持つようなネタ」を探してご紹介。
・読解問題もご用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
・一番最後には、簡単な和訳と解説も。

【Pre-Reading】

今日のお話は レンガについてなのですが、レンガって、なんとなく外来語だと思っていませんでした?

日本古来の建築では使われてこなかったし、カタカナで「レンガ」と書くことも多いのでそんな気はしますが、実際はレンガ(煉瓦)は日本語で、英語では brick(s) と言います。TOEICでも、写真問題などで出てくることがあります。

ご紹介するのは、bricks でギネス世界記録の認定を受けたという記事なのですが、いったいどんな記録なのか、想像しながら読んでみてくださいね。

【問題に挑戦】

Q: Reinkemeyer さんが レンガに強い関心があるのはなぜ?

(A) 歴史を感じるから
(B) 色が美しく変化するから
(C) 代々レンガ職人の家で育ったから
(D) 自分の家をレンガで作ったから

↓ 記事はこちら

記事を読んで、問題を解いてから次に進みましょう。
(解答は Side stories の後に)

【Side stories】

brick(ブリック)と聞いて、以前私が思い浮かべたのは「明治ブリック」という紙パック飲料です。中学のとき購買部でパンと飲み物を買うとき、飲料は決まって「明治ブリック」でした(ブリックパックと言ってた記憶もあります)。

ほぼ真四角の紙パックで、今から思えば「ブリック(レンガ)」の形なんですよね(当時のCMがありました!)

調べてみると、brick pack というのは「レンガのように積み重ねられる形状の包装物」という意味の一般名称でした。ドイツが発祥です。

この「明治ブリック」はとても小さくて少量、気を付けないと一息で飲み終わってしまうので、パンを食べつつ、ちびちび飲んでた記憶があります。久しぶりに大人買いして飲んでみようかな!

【正解&解説】

Q: Reinkemeyer さんが レンガに強い関心があるのはなぜ?
 (A) 歴史を感じるから

(タイトル)Oklahoma man boasts world's largest collection of bricks
  オクラホマ州の男性は世界最大の煉瓦のコレクションを誇っている

An Oklahoma man's family surprised him
 オクラホマ州の男性は家族に驚かされた

with a Guinness World Record for his collection of 8,882 different bricks. 
 彼の8,882個の煉瓦のコレクションがギネス世界記録に認定されたことで。

Clem Reinkemeyer, 87, was out of town
 87歳のClem Reinkemeyerさんは出かけていた

when his daughter, Celia, and son-in-law, Dan Bisett,
 その間に、彼の娘の Celia と義理の息子の Dan Bisett が

gathered a group of friends to count and document each item
 友達を集めた、1つ1つ(煉瓦を)数えて記録するために

in his Tulsa brick barn.
 Tulsa市にある彼(Reinkemeyerさん)の煉瓦置き場にて。

Reinkemeyer returned home and was surprised
 Reinkemeyerさんは帰宅して驚いた、

with an official certificate for the world's largest collection of bricks.
 煉瓦のコレクションとして世界最大であるという公式認定証が用意されていて。

👆まずは記事の冒頭部分ですが、ここで「コレクションの数」が世界記録であることがわかりました。異なる種類の煉瓦が8,882!同じように見える煉瓦ですが、そんなにたくさんの種類(違い)があるとは驚きです。

Reinkemeyer's collection, which he has been amassing for 40 years,
 Reinkemeyerさんのコレクションは、彼が40年間収集してきたもので、

includes a Roman brick from A.D. 100,
 西暦100年のローマ時代の煉瓦も含んでいるが、

but most date from the last few hundred years.
 ほとんどは数百年前のものである

He said some of his most valuable bricks are
 彼が言うには、最も価値のある煉瓦は、

those with misspellings,
 間違ったスペルが付いたものである、

such as one that reads "Tulsa" with a backward "s."
 たとえば、Tulsa の「s」が反転しているものなど。

反転している「S」というのは、こんな感じ。鏡文字とも言いますね。

スペルミスの品物が高額になる(レアなので)って、確か前にもご紹介しました。

そうそう、この記事。驚くような高値が付いていました!

ここまで読んでも、まだ「彼がどうして煉瓦の"沼"に落ちたのか」がわかりません!仕方ない、もう少しだけ読んでみましょう。

He said bricks interest him because of the history (which) they hold.
 煉瓦に関心があるのはそれぞれの煉瓦が持つ歴史のためだと彼は言う。

"What appealed to me about bricks is,
 「煉瓦の何に引き付けられるのかといえば、

they have names and
 それぞれに名前があって、

you can trace them back historically to places,
 使われていた場所まで歴史をたどることができるところだよ、

and that always intrigued me.
 それでいつも好奇心をそそられたんだよ。

It's unusual, but I like it," he said.
 変わっていると思うけど、でも好きなんだ」と彼は述べた。

👆ここでようやく答えがわかりました。(A) 歴史を感じるから ですね。記事の動画を見るとわかりますが、それぞれの煉瓦には、いろいろ書いてあるんですね。そこから「使われていた場所」などがわかるようです。確かに興味深い。

ちなみに、この note では今までにも様々な収集家を紹介してきました。例えば:

沼落ちの対象って、ほんとに人それぞれですね。私は、今のところ収集癖はないのですが、ある日突然落ちるかもしれません(猫グッズが一番可能性あり)。

◆かゆいところに手が届く、そんな英語講座をお探しなら

この note を書いている古澤が代表を務めるのが「英語屋」で、こんな方にお勧めのスクールです:

  • スコアと実力、どちらも上げたい方

  • 文法嫌い・苦手を克服したい方

  • 自宅学習を無理なく習慣化したい方

  • 弱すぎず、強すぎず、適度なプレッシャーをかけてほしい方

グループ講座の他に、マンツーマン講座もあります。

無料説明会(=個別カウンセリング)も受付中。
このnoteを書いている講師、古澤弘美が直接お話しいたします。ぜひお気軽に。

◆『TOEIC® L&R TEST 難攻不落のPart7記事問題 完全攻略』

この note を書いている古澤の出版物の1つです。この1冊で、記事の読み方が大きく変わるはず。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集