新型コロナウイルス感染症対策【学びの保障総合対策パッケージ】

文部科学省から新型コロナウイルス感染症への対応策が発表されています。

あらゆる手段で、子どもたちを誰一人取り残すことなく、最大限に学びを保障することを掲げ、

①個人でも実施可能な学習活動は授業以外の場で実施
②最終学年以外については、指導事項の一部を次年度以降に移す特例的対応が可能
③人的・物的体制の緊急整備:教員加配(3100人)、学習指導員(61200人)、スクールサポートスタッフ(20600人)の追加
④ICT活用によるオンライン学習の確立:ICT環境を整備できない子ども向けに優先配置:教職員向け研修やオンライントレーニングを提供予定

この4点を具体的な対策として挙げています。

通常の1年間の平均的な授業日数は200日程度で、4~6月の臨時休業による不足日数は45日程度と試算されています。

そこで、時間割編成の工夫、長期休業期間の見直し、土曜日の活用、学校行事の重点化などのあらゆる手段を用いて学習の遅れを取り戻すことが求められています。

中・高3年生においては高校入試や大学入試で特定の受験生が不利益を被らないための措置として、出題範囲や内容・方法について、地域における学習状況を踏まえ、必要に応じた適切な工夫を依頼しています。

実際に、高校入試では関係詞の一部を範囲から除くことがニュースになっています。

大学入試に関しては、一般入試を含めた入試日程、出題範囲、追試験の活用による受験機会の確保等について、全国高等学校長協会にアンケート調査の実施を依頼するそうです。それを踏まえて、高校・大学関係者等の協議の場で議論し、6月中に「大学入学者選抜実施要項」を策定・公表する予定です。

また、ICT端末を活用した家庭学習のための環境整備として、8月には特定警戒都道府県として指定された優先すべき地域でICTを活用したオンラインによる家庭学習が全ての児童生徒に可能な環境の実現を目指しているそうです。

今後、教育現場では臨時休校期間を穴埋めすべく、様々な面の対応が必要になってきます。次回は今年の6月から来年の3月までの教育活動のスケジュールを紹介してきます。

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