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大人の英語学習ではライバルよりも仲間を見つけよう

若い頃は何かと自分と人を比べて落ち込むことがよくありました。他の人の良いところばかりが目に入り自分の悪いところばかりに目がいってしまう。そういう気持ちで勉強していると、いつまでたっても自信が持てないのでしんどくなってしまうこともあります。人と比べることで自分に自信を持ったり逆に自分に自信を失くしたりするのは、本当はナンセンスなこと。でも若い時はやっぱりついつい人と比べてしまいがちです。でもその一方で、競争することで磨かれるものがあるのも事実。なので誰かと競い合いながら磨きあっていくというのも時には必要なことなのかなと思ってもいます。良い意味でのライバルというのは大切な存在かもしれません。特に若い時はそうかもしれない。

ただ、歳を重ねるごとに、人と競い合うことをしんどいと感じるようになってきています。人と比較するのではなく自分は自分と割り切って、自分らしい仕事の仕方、自分らしい生き方やあり方というのが大切と思えるようになりました。他人軸で判断するのではなく自分軸で判断する。そうして自分の良いところもしっかりと認めていく。その方が他の人の良いところも素直に認められるような気がします。そうすると他の人と自分とを比べて落ち込むのではなく、素直に相手の良いところを認めて良い意味で刺激を受けていけるのかなという気がします。他の人の頑張りを見て自分も頑張ろうと思えたり励まされたり、そういう意味で、ライバルというよりも仲間のような存在が、大人になったら大切なのではないかと思います。

翻訳スクールに通っていた時も、クラスメイトの存在にとても良い刺激をもらいました。教師からだけでなくクラスメイトから学ぶことも多かった。いろんなことを話し合ったり、励ましあったりできる仲間の存在は心強くもありました。スクールを卒業した今も、時々連絡を取り合っては近況報告をしたりしています。お互いそれぞれに違う形で英語に関わる仕事をしていますが、彼女達がそれぞれに頑張っているのを見ると、私も頑張ろうという気持ちになります。

私が教えているオンラインレッスンでも、去年からグループでのレッスンを始めています。普段はマンツーマンでレッスンをしていますが、時々他のメンバーと一緒に勉強することが受講者にとっても良い刺激になっているようです。英語学習って時に孤独に感じることもあると思うので、やっぱり仲間が出来るって嬉しいもの。学習の目的もバックグラウンドも様々だけれど、「英語学習」という共通点でつながっていけるというのは良いものだなと思います。

英語学習でも仕事でも何でもそうだけれど、人と比べて得られる満足感というのは長くは続かない。競争して勝ったとしても、ずっと勝ち続けることは出来ないし、そもそも何が勝ちで何が負けなのかも良くわからない。ならばそもそも「競い合う」という考え方を手放して、自分の目標、自分の夢をとことん追いかけていけばいい。それぞれがそれぞれの目指す道を進んでいく中で、お互いに励まし合ったり、応援し合ったりできる仲間がいれば、「あの人も頑張っているから、私も頑張ろう」と思えるんじゃないか。

TOEICの点数や英語のレベルなんていうのは実はどうでもいいことで、自分が何のために英語を学習しているか、どこを目指しているか、どんな自分になりたいかということの方がずっと大切。TOEICでハイスコア取ることよりも、英語でコミュニケーションを取って友達を作りたいと思うのなら、別にTOEICなんて受験しなくてもいいんです。目指すところというのは人によって本当に多様だと思うから、序列して比べるというのはナンセンスなことなのだと思います。他人軸で学習するのではなく、自分軸でやる。そして、人の良いところは素直に認め、相手の成功も素直に喜びたい。

そんな風に思うので、講師として指導する時も、生徒たちを序列して比べるのでなく、それぞれの良いところをちゃんと見て伸ばしてあげれるようでありたい。みんな違って、みんな良い。そんな感覚で、みんなが心地よく学習していける場所を作っていけたらと思っています。

大人の英語学習は、ライバルよりも仲間を見つけること。そんな意識を持っていれば、きっと良い仲間に出会えるという気がします。

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Anne@英語学習コンサルタント
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