【日本人ALT】自分の力で言えるようになるには
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【日本人ALT】は英会話学校の講師・英語教材制作・子供から大人に教えた経験のある私が、ALTとして小学校の外国語の授業を見て感じたことをお伝えしています。
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繰り返しの練習
各ユニットでターゲットとなる単語があります。それをある程度スムーズにいえるように、カードを使って先生の後に続いてリピートをしたり、自分の力で言ってみたりと練習します。私はそのように言えるようになるような繰り返し練習をドリル練習と言っています。単語だけでなく文も同じように練習する必要があります。
英語教育を何年か経てきた大人は文字を見ればなんとなく発音が想像でき、何度か聞けば大体の発音を理解でき自分で言えるかもしれません。(正確に言えるかどうかはまた別の話ですが!)英語を習い始めの場合は、文字を読めるわけでもなく、どんな単語かもどんな発音かも想像がつきません。そのため、自分の力で言えるようになるまでは、繰り返し繰り返しその音を聞いて練習する必要があります。
まだうまく言えない
ユニットの後半ではクラスメートと習った文を使ってやりとりしてみるタスクがあります。実際にひとりひとりが英語でやりとりする機会があるので、カリキュラム事態がコミュニケーションを意識しているのがわかります。生徒たちはお友達と英語で話すのを楽しんでいますし、積極的に話してくれる子が多いのでコミュニケーション重視の英語がきちんと浸透しているようです。
そのようなタスクの中で私は生徒たち一人一人と話す機会があります。そこでもう少しスムーズにやりとりができるといいなと思いました。多くの子がなんて言えばいいんだっけ?と考え込んでしまったり、自信がなかったりします。そんな子たちでも、その場でちょっとサポートをしてあげるとスッと言えたりします。必ずしもALTや先生がペアになってサポートしてあげられるわけではないので、最後のタスクをやる前に自分の力で自信をもって言えるまで持っていく必要があります。完璧に言えるようになることが目標ではないかもしれないけれども、自信を持ってコミュニケーションをとれるようにするには、もう少し練習する必要があると感じました。
言う練習
そこで授業を振り返ると、もう少しドリルを充実させる必要があるように思いました。ドリル練習で単純に「言う」ことにフォーカスして練習する時間が少ないかもしれません。「まずは音に慣れるーリピートできるようになるーヒントがあれば言えるようになるー自分で言えるようになる」の流れを導いてあげられるようなドリル練習を意識していけるといいです。さらに言えば、実際に自分の力で言ってみて、きちんと言えるか自分で確認できる機会も必要だと思います。そうすることで主体的な学びも取り入れられます。
今後の課題
授業に参加してみて、一人一人がもっと自信を持って発話するにはどうしたらいいのか?を考えるきっかけになりました。ドリル練習以外の改善点もあるかもしれません。先生方と相談しながら試行錯誤してみたいと思います。まずはドリルを充実させていくことから取り組めるといいのかなと感じました。